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2014年7月14日月曜日

中学受験した子としない子の大学受験

うちの子は公立中学校、私立高校で、大学は受験。
いとこのM君は中学受験をして、中学から私立、付属の大学へ行く予定。
小学校の時、あんなに勉強していたM君は、高校になってから、
全く勉強をしなくなって、毎日バイトをして遊びほうける日々。
小中と勉強しなくて困っていたうち子のが、最近は毎日4時間以上は勉強している、
と言っています。

全ての子がこうである、と言うわけではありません。
開成高校では、寮の電気を12時に止めてしまわないと、
いつまででも勉強してしまうようです。
しかし、高校受験もなく、大学受験もないと、勉強する意義を見出せないのでしょうか。
もうひとりのいとこも、付属で大学へ上がったのですが、
勉強しなくて、上がれなくなるところだった、と言っていました。
M君も、上に上がれなくなりそうだ、と言っていましたが、
上がる最低ラインがとても低いので、なんとか上がれるようです。

中学受験はとても大変ですが、付属に入ってしまえば、後が楽です。
でも、こんな状況は企業も当然知っているでしょう。
大学の入学が、推薦だと、就職に不利になる、とみんなが言っています。
推薦をとるには、高校3年間の成績の平均が4以上とか、低くて3.8とかですから
まじめに勉強してきた、ということで良い生徒だと思います。
それでも、受験を勝ち抜いてきた人の方が実力があるのは当たり前です。
就職では、このような実力ややる気が評価されることでしょう。
じゃあ、付属でのほほんと進学してきた子を、企業は評価してくれるでしょうか。
最後の最後、就職という一番大事な時に、中学受験が裏目にでそうです。

中学から上がってきても、付属に行かずに大学受験をする子もいます。
しかし早い段階で、上にあがらないことを決めないといけないので、
こうなると普通の大学受験となります。
医学部を希望する子などに多いそうです。

私が家電量販店で買い物をしていた時に、接客をしていた人が、
「僕は開成高校に行ってたんですよ」と言います。
「小学校の時が一番勉強したな」と言い、その後勉強をしなくなって、
今はこんな店で働いている、ということでした。
一番勉強をして欲しいのは高校の時です。
人生を決めるのは最終学歴です。
中学受験で、燃え尽きてしまうのは、本当に残念なことです。

しかし、東大に入って、人生が破綻した人を知っています。
お父さんに殴られながら、死ぬほど勉強をして、なんとか東大に入ったものの、
入学後はさっぱり勉強をせず、3年で退学をします。
その後小さな事務所で働いていました。
勉強は自分でやらないとダメなのですね。

うちの子は、小中と勉強をしないので、私が私立に単願推薦で入れました。
単願なら、かなり上の高校に入れます。
やはり下の高校に入れてはいけない、とつくづく思います。
塾の先生も、入った高校で大学も決まる、と言っていました。
この子の高校は、進学校なので、周りがみんな勉強をしています。
それでうちの子も、毎日自習室で4,5時間勉強をして帰ってきます。
私が勉強をしなさい、と言ったのは、高校1年までです。
自分で勉強してくれなかったら、大学受験はもうダメだと思います。
最後にこれに気が付いてくれて、本当によかったです。
この高校では、とても細かな進路指導をしてくれて、
塾にいかなくても、私達についてきてくれれば、必ず希望の大学に入れます、
と自信を持って言ってくれるのです。
公立の低い高校に入っていたら、かなり低い大学しか狙えなかったでしょう。

中学受験をする時、ここまで考えている人はいないと思いますが、
人生を決めるのは、大学、就職です。
私は無理に中学受験をさせなくて良かった、と思っています。
公立中でも十分に難関大学は狙えます
本人のやる気しだいですがね。