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2015年2月28日土曜日

肺に関係する「ツボ」

肺のツボは「肺経」と言うそうで、胃の真ん中から真っ直ぐ喉まで登って、
鎖骨の下あたりを通って、腕を下がって、親指まで続きます。
http://chuplus.jp/blog/article/detail.php?comment_id=1555&comment_sub_id=0&category_id=218

ここの「気」の巡りが悪くなると、呼吸量が少なくなり、胸が苦しく咳が出る、
弱気になる、とあります。
私の病気、非結核性抗酸菌症は、神経質な人が多い、などと言われますが、
なんだかあてはまります。
肺経にお灸をすると、これらの症状にいいそうです。

私はツボを押してみて「中府」というのが効きそうだと思いました。
「中府」は鎖骨の下を触った手を肩に向かって横に滑らせていきます。
すると肩の骨に当たります。ここから少し下にあります。
説明には筋肉の山を一つ越えた所、と書かれているのですが、
その筋肉がないので、少し下、と書きました

それからひじの内側の「尺沢」、「孔最」は激しい咳に、「列欠」は手首にあります。
親指の付け根のふくらんだ所の真ん中あたりにある「魚際」は、
電車に乗っている時にも押せそうです。

背中にあるツボは「肺兪」(はいゆ)といいます。
http://www.kyushin.co.jp/advice/advice_e12.html
咳をすると、背中が硬くなって、足が冷たくなるといいます。
そんな時、ここにカイロを張って温めると呼吸が楽になるそうです。
そしてここには、便秘を治すと呼吸が楽になる、とも書かれています。
このツボの見つけ方は、手を反対側の肩の上に載せて、背骨を捜します。
その少し手前、中指が当たった所の少し痛い所だそうです。
ここを押すには、マッサージ器があるといいですね。

足にある肺のツボは、指の付け根の下のふくらんだ所にあります。
ここは痛みを感じやすいので、ゆっくり押すといいそうです。
そして、マッサージはお風呂上りが効果的です。
足の指の付け根のふくらみの、その真ん中にあるのが
「太陽神経叢」(たいようしんけいそう)です。
これは内臓全体に関係している自律神経に関係しているので、
体の抵抗力を上げることが期待できます。
http://karadanote.jp/6772
さらにリラックス効果があり、ぐっすり寝られるということです。

関連記事:肺にいいヨガ
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/03/blog-post_9.html
関連記事:ヨガの呼吸法(プラマヤナ)
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/03/blog-post_14.html
関連記事:呼吸運動に関係する筋肉
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html

2015年2月23日月曜日

「腸内フローラ」がNHKで放送されました

健康オタクの私も、初めて聞く内容ばかりでした。
民放の番組を見ていると、ああ知ってる、と思うことが多いのですが、
やはりNHKはやってくれます。
フローラとはお花畑の意味で、腸内に住んでいる菌たちのことです。
番組の内容はこちらの方が詳しく書いています。

腸内フローラがかかわっているのは、糖尿病、肥満、顔のシワ、がん、
そして脳への関与が大きいので、性格や神経の病気まで。
すでに30以上の病気で、フローラとの関係が見つかっているといいます。
そしてこれらの病気の治療への研究も、いくつかは実際に患者の治療に使われています。
腸内で細菌たちは、いろいろな化学物質を分泌しているのだそうです。
どの細菌がどのような物質を出しているのかの研究がすすめば、
今までになかった治療法が発明されるでしょう。

腸内の菌は、脳にどのような影響を与えているのかはまだよくわかっていません。
しかし、抗生物質を飲んでいる間、子どもの自閉症が劇的に改善した。
というニュースがあります。
http://www.healthline.com/health-news/boy-with-autism-improves-on-antibiotics-connecting-gut-bacteria-to-asd-032415#1
抗生物質を飲むと、腸内の細菌は薬の効果で、沢山死んでしまいます。
このことと、自閉症の変化に関係がありそうだ、ということです。

私が興味を持ったのは、ある病気(たぶんクロストリジウム・ディフィシル)では、
全身に異常のでる難病(アメリカで毎年1万人が亡くなっている)の患者が、
「便微生物移植」という治療で、すっかりよくなったという例です。
この治療によって、数週間寝たきりだった患者が、24時間後に家に帰った、という
例があるほどだ。
健康な人の腸から、便をもらって患者の腸に移すという治療。
内視鏡を使うようです。
治療によっては、腸内の菌の全てを入れ替えるという。
このような治療がこれからあらゆる難病、特に自己免疫疾患などにも、
治療の道をひらくかもしれない、と思いました。
免疫は、ほとんどが腸内でコントロールされているからです。

BBCの記事でも、抗生物質の神話が崩れた今、このような便での治療を紹介している。
この治療には偏見が多く、普及するまでが大変だったという歴史が書かれています。
なにしろ「ウンチ」ですから。
患者も嫌がる人が多かったと言います。
便の中の悪い菌が心配だという専門家の意見もありました。
今ではすでに多くの人の命を救った実績があるために、
日本で紹介された時には、誰もが受け入れることでしょう。
ある病院では130人の患者の95%が成功だったという。

私の病気、非結核性抗酸菌症は、治療で沢山の抗生物質を飲むため、
抗生物質によって腸内のバランスが壊されて、出血性の腸炎を起こすことがあります。
このような病気には、この便での治療は効果てき面なのです。
日本の病院でも、やっと臨床試験が始まった、と番組では言っていました。
海外では、抗生物質を飲む前に自分の腸内の菌をとっておいて、
治療後に戻す、という試みもあるそうです。

しかしこの便を提供する人は、抗生物質を多様している先進国の人より、
発展途上国の人の方が、よりワイルドな菌を持っていていいようだ。
菌には抗生物質による耐性が問題になるからだ。
しかし、アフリカやアマゾンでは、寄生虫などが問題になる。
将来的には、うんちをカプセルにして飲む、ということになるかもしれない。
これはカナダのカルガリー大学で研究されているそうです。

2015年2月21日土曜日

運動すると肺の機能が向上するわけ

心臓から出た血液は、肺に入って、それが肺から出ると、また心臓に戻ります。
これを肺循環といいます。
これにかかる時間は、4~6秒ほど。
ここで血液に酸素を入れるのです。
肺の中では、肺動脈→肺の毛細血管(ここで酸素を注入)→肺静脈→心臓となります。
実はこれ、今の中学2年生の生物での学習内容です。
私達の頃はこんな勉強しませんでしたよね。
ここでテストに出るひっかけは、酸素の多い血液の通る血管を「肺静脈」ということです。
普通は、酸素の多い血液の通る血管を「動脈」と言いますから。

最近は高校でも、人体について沢山勉強します。
生きるために必要な知識を学校で教えるようになって、よかったです。

この肺循環の血流量は、運動時には安静時の5倍にもなります。
そして肺血流速度も速くします。
そうすると、今まで閉じていた肺の血管の先の細い所にも血液が通るようになります。
そのほか、肺の上の方を取り巻く筋肉も活動が活発になって、
肺全体が活発に換気を行うようになります。
このように、運動時には酸素を取り込む効率が上がるのです。

しかし、この機能にも限界があるため、激しい運動はかえって効率を下げてしまいます。
肺のリハビリには、ウォーキングや自転車、エアロバイクが推奨されています。
しかしこれらの運動も、肺の機能を元に戻すほどの効果はありません。
日本も海外のように、日頃の運動を推奨して健康管理をするような
指導を病院や学校教育の中でしていって欲しいと思います。
たとえ病気にになっても、運動で悪化を防げる、という教育もしていって欲しいです。

呼吸と足の筋肉の関係

足の筋肉が呼吸を助ける、なんて以外ですよね。
しかし、アメリカの医大の呼吸器専門の組織ACCPのガイドラインでも、
足の筋力強化は、呼吸のリハビリに欠かせない要素とされています。
https://www.facebook.com/159325230887718/
photos/a.160787887408119.36139.159325230887718/285805051573068/

足の筋肉の量と質、機能の向上は、呼吸困難を変えることができるようです。
腸腰筋(ちょうようきん)(インナーマッスルと呼ばれるもので、手では触れない)
は股関節を動かす時に使う筋肉だが、この一部の大腰筋は直接横隔膜と
連結している。(横隔膜は息を吸い込む時に必要な筋肉)
安静時の呼吸では、横隔膜は上下に2cm伸び縮みし、運動時には10cm動く。

また腹斜筋は腰の横あたりにある筋肉ですが。
この筋肉が硬くなったり縮んだりすると、おなかが押される感じになり、
横隔膜が押し上げられるようになります。
すると肋骨が下がって肺が圧迫されて、呼吸に影響を与えます。
この肋骨が骨なのに、呼吸に関わっているそうです。
腹斜筋は下位肋骨を間において、肋間筋と連結しています。

肋骨(ろっこつ)と肋骨の間にある、肋間筋が凝ると呼吸が浅くなってしまうそうです。
こちらはダイエットの内容なのですが、この筋肉をお風呂でマッサージする
方法が書かれています。
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20120824/132844/?P=2&rt=nocnt
筋肉のストレッチだけで、呼吸が改善させられないこともあります。

咳をする時に使う筋肉は腹筋ですが、
呼吸器患者の多くは、おなかの筋肉が硬い、つまり凝っているといいます。
さて、たくさんの筋肉が関わっていることがわかったのですが、
肺の周囲の筋肉以外で、呼吸を楽にする、という研究はまだまだ少ないようです。

筋肉は生きるためのエネルギーグリコーゲンを蓄える場所だという点でも重要です。
グリコーゲンは肝臓に2割、筋肉に8割が貯蔵されています。
グリコーゲンについてはこちらに詳しく書かれています。
http://www.know-dt.com/SuppleARC/nutri/005_glycogen.html
注意したいのは、肝臓の方だそうです。
肝臓の方がなくなってしまうと、筋肉に蓄えられていても、
運動能力が低下してしまうのです。
肝臓のグリコーゲンは8時間程度で空になってしまうそうなので、
しっかり食事をしたいものです。

私が考えた、座ったままで、足の筋肉を鍛えられる方法です。
足の下にフェイスタオルを置いて、タオルの幅に足を開いて乗せます。
そのままひざを開いたり閉じたりします。
結構はじめは疲れます、少しずつ回数を増やしましょう。

関連記事:脂肪肝の原因は砂糖
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/02/blog-post_10.html

2015年2月10日火曜日

脂肪肝の原因は砂糖

砂糖の害は数々あれど、肝臓を悪くする、というのは知りませんでした。
脂肪肝と言えば、お酒、と思うのですが、実は甘い物の食べすぎでなるのです。
これを「非アルコール性脂肪肝疾患」といいNAFLDと言います。
日本ではあまり知られていません。
これは、肝臓で慢性的に炎症がおきている状態で、
放置すると、肝硬変になってしまい、
この肝硬変では、なんと5年以内に5人にひとりは亡くなってしまうといいます。
http://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/section/soc/nash.html

この「非アルコール性脂肪肝疾患」になるリスクを高めるのは、普通の間食、
というオランダの研究があります。
3回の食事を沢山食べるより、ちょこちょこ間食をとる方が、
ずっと肝臓を悪くするといいます。
http://www.foodmanufacture.co.uk/Ingredients/Liver-disease-linked-to-snacking

女性ホルモンが肝臓を守っているため、40代以降の女性は要注意。
脂肪肝の人は3人に1人、とても多いのです。
以前放送されたNHKの「あさイチ」で紹介された内容です。
http://hakuraidou.com/blog/?p=19971

脂肪肝は、肝硬変、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞の原因になります。
NAFLDの患者の200人に1人が肝臓がんになったという報告があります。
脂肪肝の予防には、たんぱく質をとる、野菜を食べる、などの
食生活の改善が必要です。
もちろん甘い物を食べることも控えましょう。
(果物の甘さは害をなさないとされています)
摂取した分を、運動で消費していれば、問題はないので、運動も大切です。

しかし砂糖には、覚せい剤並みの中毒性があるとされています。
甘い物はなかなかやめられない、という人が多いことでも理解できます。
これは砂糖が、脳で大量のドーパミンという物質を出すことによっておこります。

砂糖の害、で検索して出てきたマンガが面白かったので、ここに貼っておきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/tffxq722/55122405.html
ここに書かれている、砂糖の害の中に、
腸内の環境を悪くする、というのも私は知りませんでした。
腸の中の大事な菌を殺してしまうというのです。
人の免疫は、この腸内の細菌たちが作っているものなので、
これは大変、砂糖が全ての病気の原因になる、というのもうなずけます。

このマンガにも描かれていますが、
砂糖を扱っている企業も多いので、これらの害はテレビで放送されることは
全く期待できません。
自衛あるのみです。

砂糖の過剰摂取によって、細胞が壊れやすくなるといいます。
これが老化の加速や、病状の悪化につながるのです。
いろいろな害の中で、私が一番怖い、と思ったのが、
細菌感染に対する防御機能を低下させる、というものです。
私は非結核性抗酸菌症という病気なので、甘い物はやめないといけませんね。

こちらには、砂糖の害が143個書かれています。
ほとんどの病気が網羅されていると言ってもいくらいです。
そして最後の方には、この記事のもとになった研究や掲載されたものが書かれています。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://nancyappleton.com/141-reasons-sugar-ruins-your-health/&prev=search
甘い物は極力やめましょう。

2015年2月6日金曜日

加湿器に注意

加熱式の加湿器は、雑菌が発生しないので「安全」ということになっていますが、
実は高温でも生息できる微生物がいて、
加熱式であっても、毎日の水交換や洗浄は必要です。
咳の止まらない理由が加湿器だった、という話がこちらに書かれています。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/156945/1
加湿器肺、という症状があるのだそうです。
これは好熱性細菌、アメーバなどによって汚染された加湿器の空気を
吸入することによっておこる、過敏性肺炎です。
風邪のような症状ですが、時には呼吸困難など重篤になることも。

超音波式の加湿器を清潔にしていないと、菌を撒き散らすことになる、
というのは有名な話です。
実際にこの種の加湿器で発病し、12日間入院した患者は、抗生物質の治療で退院、
しかし、家に帰って、6時間後、加湿器のせいで再び同じ症状になります。
この加湿器は全く掃除がされていなかったそうです。
この患者は呼吸困難になり、低酸素状態がつづきましたが、回復したと言う話です。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.ersj.org.uk/content/20/5/1351.full.pdf&prev=search
症状が深刻な場合は、ステロイドの治療が必要になることもあるそうです。
このような原因に気付かずに、長期間の暴露が続くと、
症状が改善しなかったり、進行性の障害が生じたりもするそうです。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.merckmanuals.com/home/lung_and_airway_disorders/interstitial_lung_diseases/hypersensitivity_pneumonitis.html&prev=search

ほかには気化式というものがあって、
これはフィルターに浸み込ませた水を気化させるのですが、
このフィルターにかびが生えたりするとやはり危険です。

しかし怖いのは、好熱性放線菌です。
過熱式の加湿器からも検出されます。
未確認の耐熱性微生物も多数いるということです。
これらの細菌はthemoactinomycces属の仲間だということです。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.unboundmedicine.com/medline/citation/1078519/Home_humidifier_thermophilic_actinomycete_isolates_&prev=search

じゃあ加湿はどうしましょう。
濡れたバスタオルや洗濯物はどうでしょう。
最近見つけたドイツの加湿器、3万5千円くらいからで少し高いのですが、
安全を売り物にしているらしいです。
私は見たことがないのですが、どうでしょう。
http://www.venta.co.jp/?gclid=CMyKu6eM0cMCFVgjvQodsEAAFg