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2015年11月10日火曜日

電子タバコの呼吸器の及ぼす影響

電子タバコは普通のタバコより健康にいい、などと言われていますが、
欧米では電子タバコが肺を害する、という報告があります。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/249784.php
こちらには、電子タバコを吸うと、気道抵抗が増加した、
(気道抵抗は気道に炎症が起きた時などに増加し、換気に障害がでる)
と書かれています。

普通のタバコには4000を超える有害物質が含まれていますが、
電子タバコはそれよりはましだと言われています。
禁煙の補助に使われることが多いようです。

しかし、子どもも喜ぶようないろいろな味(フレーバー)があるので、
海外では若年層に愛用者が拡大している。
また、子どもの誤飲も多いようで、
フランスでは吸った子どもが病院に運ばれる、という事件までおきている。
フレーバーは、メンソール、フルーツ(マスカット、オレンジ、バナナなど)
お茶(ジャスミン、フレッシュクリーム、ブランデー、緑茶など)
なんだかおいしそうなものばかり。

日本では普及が遅れているものの、タバコメーカーは売る気まんまんだ。
アメリカでは、ニコチンは含まれていない、とされていた電子タバコから
ニコチンが検出されていたり、なんだか非常に怪しい商品である。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000066481.pdf
こちらの厚労省のファイルには、
電子タバコに含まれる化学物質の成分が表で示されているのですが、
ホルムアルデヒド、アクロレイン、グリオキサールは、
人の健康への悪影響を示している、と書かれています。

私が電子タバコを販売しているお店の人から聞いた話では、
電子タバコには副流煙がないので、周囲の人に健康被害がおこらない、
というのだが、これらの安全性についての研究などはありません。
厚労省もこれから調べることろみたいです。

そもそも肺は吸入される微粒子に対してとても敏感なので、
繰り返し電子タバコを吸うことで、癌になる可能性は十分にある、
と書かれているサイトもあります。
http://www.skepticalraptor.com/skepticalraptorblog.php/dangers-e-cigarette-vapors-updated-research/

禁煙になっている場所でも「電子タバコ禁止」と書かれた場所はないので、
隣に座った人が、電子タバコを吸い始める、ということがあるでしょう。
健康被害が完全に否定されたわけではないので、
隣に座った人が電子タバコを吸いだしたら、私はすぐに席を離れたいと思います。

WHOも、健康に対して利益があるかのような表現や、禁煙に効果がある、
などということは、その効果が科学的に証明されるまで禁止するべきだ、
と言っています。
そして、電子タバコが、普通の葉たばこへの入り口となり、
健康被害を増大させることを懸念しています。
そしてWHOは、
タバコメーカーが、WHOの取り組んでいるタバコ規制を邪魔するために行う、
根拠のない主張をやめさせなければいけない、と言っています。
WHOとタバコメーカーの戦いは、電子タバコという新しい商品の発売によって、
新たなステージに入った、という感じです。

日本ではニコチンを含むものは医薬品になるため、
それらの規制によって、販売が遅れているようです。
しかし欧米のようになるのは時間の問題ですから、
電子タバコによる被害者が増えないことを祈るしかないですね。

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