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2016年2月27日土曜日

医師も失敗する、という医師の話

英語の動画なので、下に内容の日本語訳があります。
http://digitalcast.jp/v/12120/

彼は言います「どんな医師も失敗することがあります。しかしそれを恥ずべきこととして
否定してしまうため、失敗を語ることも、そこから学ぶことも、改善することもできない」
と医師のブライアン・ゴールドマンは言います

彼の話によると、医師ははじめの5年で、全ての失敗を経験する、
と言われているそうです。
未熟さゆえでしょうか。
しかし、この先生は正直に、最近の5年でも、失敗はしている、と言います。
この先生、正直すぎ。

そして失敗をした医師は(この先生は)孤独で、恥ずかしく、なんの支援もない、
と言います。
そして、これが問題なのだ、と言います。
つまり、自分の失敗を白状できなかったり、自分で気になっていた患者の症状を
深く考えることをしなかったりしていたら、
同僚と問題を共有することができない、と言うのです。
同じ失敗を繰り返さないためには、この共有が不可欠です。

彼は言います、今まで、このように自分の失敗を語る医師を見たことがありますか?
誰かの失敗をパーティーで話す人はいるでしょう。
しかし、私のような話では、医師たちは失敗した医師を支援をするどころか、
不愉快を表して、話を最後まで聞いてくれないでしょう。

では、失敗する医師を駆逐したらどうでしょう。
失敗しない医師だけが残ればいいのです。
しかし実際は、そうはなりません。
どこかでまた失敗が起こります。
だから失敗する医師を除くと、誰も残らないということになります。

アメリカでは、このような失敗により過去10万人が犠牲になった、という研究があります。
カナダではこれが2万4千人と言われています。
病院で渡される薬のうち1割が間違っていて、投与量の間違いもあります。
しかし実際はもっと多いと考えられます。

さらに、医師の睡眠不足や、医療の進歩が早すぎて、医師が追いつけない、
という問題もあります。
また、患者の説明が不足していたり、
お酒くさい患者に対しては、そうでない患者とは認識が違ってきます。
こういったことで、医師の失敗は防ぐことができません。

彼は言います、医師たちにマイクを向けると、しぶしぶ失敗談を語りはじめますが、
実は話したかったし、聞いてもらいたかったのです、と。
そして、今の現状を打破するには、医師ひとりひとりが変わることが大事です、と。
このような医師は、他の医師に自分の経験を伝え、
他人の失敗を励まします。
このような支援は、誰にとってもメリットがあります。

このような環境では、システムは人間でできていて、人間が動かすのだから、
失敗があってもおかしくない、という認識ができます。
そして、失敗に気づきやすくなります。
さらに、失敗を告白した人が報われるようになります。

彼の動画はこう締めくくられます。
「私の名前はブライアン・ゴールドマン
 みなさんが私をどう思うかはわかりませんが、後悔はしません。
 間違いから得た教訓を伝えようとしている医師です」
そして、彼は失敗するたびに、他の医師から「あの患者を覚えていますか?」
と言われたことを引用して、最後の一言はこうです。
「私は覚えています」

「あの患者を覚えていますか」と言われた時、たいてい次は、
あの患者はこんなにひどくなって、救急搬送されてきました、と言われたそうです。

私は相田みつをの「人間だもの」を思い出しました。
http://matome.naver.jp/odai/2136756405322359501
若いときに友達だった医大生(女子だよ)が言っていました。
遺族に胸ぐらつかまれて怒鳴られたりするんだよねって。
医師が失敗に目を向けたがらないのには、
こういう患者や家族の態度もあるのでしょう。
「おまえ医者なんだから、ちゃんとした治療するのがあたりまえだろ」
みたいな患者を相手にするのは大変だわ、
と他人事ながらに思います。

有名な解剖学者 養老孟司がなぜ解剖学者になったのか、をテレビで言っていました。
「だって、生きている患者はうるさいもの、ここが痛いあそこが痛いって
死体は静かでいいから」
彼は医師です。
この毒舌で最近バラエティーによく出ています。

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