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2016年3月2日水曜日

盲腸は取らないほうがいい

盲腸が痛くなったら、すぐ病院で手術、これは常識ですよね。
私の周りには、痛いのを我慢していて、大変なことになった人が2人もいます。
昔は、盲腸を取ってもなにも困らない、という話でした。
それが今では、取らない方がいい、と言われているのです。
もう取ってしまった人、たくさんいますよね。

盲腸は虫垂と言います。
虫垂では粘膜免疫で重要な免疫グロブリンを(Ig)Aを生産していて、
腸内細菌叢に関与していることがわかったのです。
http://news.mynavi.jp/news/2014/04/12/020/
ということは、取っちゃダメでしょう。
「私の虫垂返して~」という方、ご愁傷様です。

以前から虫垂にはリンパ球が集まることは知られていたので、
免疫に関与している可能性は指摘されていた。
そして虫垂を切除した人の方が、炎症性腸疾患にかかりやすいことが報告されている。
さらに、こういう人は食中毒にもなりやすい。
腸内細菌叢のバランスの異常によって発症する炎症性腸疾患の制御には、
虫垂は必要なのだ。

マウスの虫垂を取り除くのはとても難しかったので、
今まで研究が遅れていたが、今回マウスの実験では、
虫垂のないマウスが腸内細菌叢のパターンが崩れていることがわかった。
これは人間も同じだろう、と研究者の竹田教授は言う。
まずは抗生物質で様子をみる方がいいそうです。
今後、盲腸の新しい治療法が開発されることを期待したいです。

なくても平気と言われる臓器と言えば、脾臓もそうです。
しかし、やはり脾臓もなくては困る、ということがわかっています。
脾臓を摘出した人は、そうでない人の20倍、肺炎にかかりやすい、と言います。
いわゆる「ただちに影響はない」っていうやつですね。
あれから5年です。

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