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2017年10月27日金曜日

非結核性抗酸菌症治療の目安は

先日見つけた田中先生の非結核性抗酸菌症についての見解をまとめてみた。
・風邪をひくと悪化する
・大量排菌、症状が強くなったら投薬治療
・普通の生活をしていていい
・睡眠を十分にとり、ストレスを避け、規則正しい生活が大事。
・免疫を低下させないように
・高齢者の治療は、副作用より効果が大きいと考えられる時にする。
・病気の経過で出血することはよくある。
 短期間で治まるようなら経過をみるが、症状が悪くなるようなら治療をする
・治療は今すぐしないと手遅れになる、ということはないので
 医師とよく相談する
・肺は片方まるまる切除しても生活に支障はない
・出血が多いようなら、出血箇所を止める手術がある
 しかし、その後は薬の効きが悪くなる可能性がある
・薬で副作用が出たら、一旦投薬は中止する
・エサンブトールで目に障害でたら、薬の再開はしない
・薬が効けば、血痰も少なくなる、もしくはなくなる
・ストレスは病気の大敵
・治っても再度症状がでることがあります
・治療は2年間しますが、途中で止めてしまうと元に戻ってしまうことがあります
・レントゲンが悪くなくても、症状が悪化している場合は喀痰検査をして
 菌の量を確かめる
・免疫力が低下すると病気は進行します
・安静にしていても、していなくても、結果は同じ。
・息切れがなければ、体を動かした方が痰がきれやすい
・治療を再開するタイミングは、症状と菌量で判断する
・1回目の治療が効いた場合、2回目も有効
・治療の効果が落ちてきたら、耐性があると考え、
 抗生物質を変更する
・治療期間は、菌が減っている、症状がなくなる、など総合的に判断。
 2年、というだけでは決められない
・漢方で治ることはないが、症状は軽減される
 補中益気湯、清肺湯は多くの医療機関で処方される
・薬の副作用の聴力障害、視力障害は治らない
・1剤だけの服用では耐性を作ってしまう
・非結核性抗酸菌症は無症状で進行している場合があるので、
 経過観察は必ずしましょう
・喀血したからすぐ治療、というわけでもない
・エサンブトールが使えない時はグレースビットを投与することもある
・薬の治療により完全に治ることはないので、目標は菌量を減らし、
 生活に支障がないようにすること
・痰の改善には清肺湯、クリアナールが効果があることがある
・エサンブトールは視力が弱い人に使えない、ということではなく
 視神経に影響が出るのは1%~3%くらです。
・胃腸の弱い人は、胃腸薬や整腸剤を飲めば服用できる
・倦怠感が強くて仕事に支障が出るようでなければ、静養の必要はない
・短期間で進行する症状には治療をします
・激しい運動は増悪因子になる
・10年治療している人の場合、治療していなければかなり進行することが
 予想される。進行を抑えるための治療をすることもある。
 その場合、治療をやめたら、確実に進行する
・気管支拡張症があると、別の菌がさらに感染するリスクがある
・専門医であれば担当医を信じて治療を受けて
・薬剤の適合検査はあてにならないこともある
・病巣は血管が豊富で、出血しやすくなっている
・体を冷やすと血圧が上昇するので血管がはたんしやすくなるので、
 出血しやすいかもしれない、体は冷やさない方がいい
・咳をすると呼吸筋力が落ちるので、タンパク質を摂る、咳止めで咳を止める
・結核の入院施設のある病院なら、NTMの専門医がいます
・気管支拡張症は普通のレントゲンでは診断しにくい
・投薬治療には、画像所見、排菌量、自覚症状で検討する
・症例の多い大きい病院でも、症例の少ない病院でも、治療のガイドラインが
 あるので、それで治療をするので、呼吸器内科ならどこでも問題ない
・SM注射は痛いので、少量麻酔を混ぜておくと楽
・3剤が使えない場合、ニューキノロン系を変更することもあり
・ジェネリックということで、副作用がでる可能性もある
・エサンブトールの副作用をみるため、毎月眼科で検診したほうがいい
・空洞病変がある場合は積極的に治療する
・ストレプトマイシンは強力な抗菌作用がある。
 聴力に副作用がでるので、耳鼻科で定期的に検診を
・エサンブトールの副作用で手足のしびれもありうる
・良いと思われる漢方、補中益気湯、人参養栄湯、十全大補湯
・ストレプトマイシンの代わりにカナマイシンを服用することもある
・ニューキノロン系抗生物質の副作用で、光線過敏症あり
・咳がひどいと胃酸が逆流しやすく、それが咳を誘発することがある。
 この場合はPPIという制酸剤が効く
・病院を変えても診療方針はそんなに変わらないと思われる
・薬で発疹が出たら一旦止めて、少量で再開、それでも出るなら使えないということ
・免疫の60%は腸が作っているから、ヨーグルトや整腸剤を
・エリスロマイシンの単独療法は痰を減らせる症状緩和の可能性がある
 耐性を作りにくい薬なので、長期に飲めます
・喀血は気管支拡張症の症状で菌の量とは比例しない場合がある
・MAC症では炎症反応のCRPはあまり上昇しない。
 上昇しても、病気の勢いに比例するわけではない


質問者の中に、フルマラソンを走っている、という人がいたのに
驚きました。
そんなに体力あっても、病気が進行するなんて・・・
10年たっても画像の変化のない人は4分の1もいるそうです。
また、3剤をジェネリックに変えたとたん副作用が出た、という人も。
薬剤師さんは「そんなはずない」と言ったそうですが。
また19年間薬を飲み続けている人もいました。
さらに薬で治療している間は菌も出ないのに、薬を終了したとたんに
具合が悪くなる、というタイプがあるそうです。
この場合は一生のみ続ける、ということです。

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