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2018年8月15日水曜日

介護職が勉強する肺

介護の教科書に書かれている肺の記述です。

呼吸には、肺にある肺胞という小さな袋を取り巻く無数の毛細血管から、
血液中に酸素を取り入れ、血液で運んできた二酸化炭素を毛細血管の
血液中に放出するガス交換(外呼吸)と、酸素を取り入れた血液が
体内を循環し、血液と組織の間でするガス交換(内呼吸)とがあります。

外呼吸に関係するのは肋間筋と横隔膜で、これらの運動により胸郭を拡大と
縮小することで肺胞に空気を取り入れています。

高齢者では、脊柱が湾曲してくるため(猫背)胸郭の拡大に関係する横隔膜の
上下運土が小さくなり、肺胞におけるガス交換機能が低下してきます。

ガス交換の低下は血液中の酸素の減少となり、
熱の生産を鈍くし、体温の低下を招くことになります。

ガス交換機能の低下は肺活量の低下も招き、
軽作業や軽い運動をしただけでも息切れをするようになります。

と書かれています。
私も咳が出ている時に、腕を後ろに引いて、
胸を広げて深呼吸すると、咳が止まりました。
姿勢はこんなにも呼吸に関係しているんですね。
老化で猫背になることを「円背」えんぱいと読みます。
姿勢には注意したいものです。

この円背は、治らないのでしょうか。
運動療法で効果があった、という論文があります。
https://ci.nii.ac.jp/naid/130004578874
対象は平均80歳以上の20人。
円背の人10人と、そうでない人10人。
円背の人はエクササイズを行い、そうでない人はエクササイズは行わない。。
エクササイズは週2回20分を6か月行った。

結果、エクササイズをしない人たちは、少し円背が進んだ。
エクササイズをした人たちは、もともと円背であったが、
総じて背が後ろに伸びていた。
この6か月で、円背は改善されたという。
運動は体に良い、とうことです。
年齢に関係なく、日ごろから、
ラジオ体操のような運動を欠かさないようにしたいと思いました。

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