非結核性抗酸菌は人から人への感染は無いはずでした。
確か今までは。
しかし、このサイトに書かれた話では、人から人へ感染した例が確認された、
と書かれています。
でもMAC症ではないです。
http://aasj.jp/news/watch/6137
これはscienceに掲載されたイギリス、サンガー研究所の論文です。
この論文のタイトルは「伝染性で多剤耐性の非結核性抗酸菌症の出現と拡大」
この研究に出てくる菌はabscessusは、治療が一番難しい菌とされていますが、
これが嚢胞性繊維症の患者の間で感染が拡大している、ということです。
菌を調べると、非結核性抗酸菌症では、単発での発生を示すのですが、
患者間での感染が疑われている理由は、この菌の遺伝子解析までして
調べているので、同じ仲間の菌が出て、
人と人の間での感染があったとされたのです。
嚢胞性繊維症(のうほうせいせんいしょう)の患者さんの間だけではあるが、
特定の菌が最近急速に感染拡大を
している、という事実はとても恐ろしい事実です。
人から人への感染は、人の体に入った菌が体内で進化をして、
他の患者さんに移った、という経路が、やはりゲノム解析で判明している。
このように進化した菌というものは、細胞内での生存率が高く、
様々な抗生物質に耐性を持っているという。
嚢胞性繊維症の治療では抗生物質も使われるためでしょう。
人から人への感染手段を獲得したこの菌が、
新しい結核として、基礎疾患を持っていたり、高齢で免疫力が落ちている人の
間などで広がることが懸念されている。
人から人へ感染するようになっていたなんて・・・・・
知らない方がよかったかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿