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2019年11月27日水曜日

家族会議は必要

厚労省の家族会議のポスターが炎上していますが、家族会議は必要です。
もう臨終の高齢者が救急搬送されて、救急救命センターがいっぱいに
なってしまうからです。
そうなってしまうと、子供などが救急車で受け入れてもらえる病院がなくなります。
超高齢化社会なのです、高齢者があふれているのです。
家族会議で、もしもの時は家でゆっくり死にたい、
という人がいたら、そのようにしてあげるべきなのです。
救急車も、今まではなにがあっても大きな病院に搬送していましたが、
これからは、主治医に相談して、搬送しないで、家で看取る、
という方向にシフトする、ということです。
ある病院の医師が言っていました「医療資源は有限です」
有限なのだから、有効に使わなくてはいけません。
臨終の人に、あるったけの医薬品と医師を投入するのは有効は使い方ではありません。
是非家族会議をして、高齢者の最期の願いをきいてあげてください。

台風で原発事故がおこる

2019年台風19号では日本中に停電予報が出ました。
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/150_2_r_20191010_1570715532064245
こちらはウエザーニュースに掲載された停電予測です。
今日再稼働許可が出そうだ、とニュースになった女川原子力発電所のあたりにも、
停電注意報が出ています。
最大の原発刈羽崎原発の周辺には、なんと停電警報が出ています。
原発銀座、福井には15基の原発がありますが、ここにも停電注意報が出ています。
私はこの停電予報を見た時に、ゾッとしました。

千葉に原発がなくて良かった、と報道したテレビはありませんでしたね。
どうして誰も気が付かないのだろう。
千葉に原発があったら、日本が終わってました。

来年、再来年、台風が日本を縦断したら。
各地の原発が停電で危機を迎えるかもしれません。
現在停止している原発は、順次再稼働させています。
もう8年停止しているので、停止している原発は停電してもすぐには爆発しないでしょう。
しかし再稼働した原発は、停電したら、福島の様にすぐ爆発します。

再稼働には、安全基準をクリアすること、とされていますが、
その安全基準は、津波対策が中心で、台風の暴風雨や、
停電は含まれているのでしょうか?
台風で爆発した時には、きっとまた「想定外の災害」と言うのでしょう。

ホントにこりないんだな。
福島で原発が爆発して、あれほど悲惨なめにあっているのに。
福島原発は停電で爆発したんです。

原発再稼働には、地元の賛成が必要、ということで、
再稼働は地元の老人たちの意見で決まるそうです。
彼らには未来がないから、目の前に金を積まれたら、OKを出すでしょう。
これから巨大化していく台風に、原発が耐えられるわけがありません。
千葉で最大2週間も停電したのに、まだ原発を再稼働するなんて・・・・
さらに南海トラフ巨大地震も定期的におきている日本です。
原発再稼働はしてはいけません、絶対に。

熱中症で神経学的後遺症

神経学的後遺症とは、言語障害、運動失調、まひ、などです。
オーストリアの研究では、熱中症90例のうち、2割が死亡、
2割に長期にわたり神経学的後遺症がみられた、ということです。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/46232

また神経学的後遺症を患う患者の7割以上が、
長期の小脳機能障害であった。
小脳が司るのが運動調節機能。
筋や腱、関節からの深部感覚や内耳からの平衡感覚、大脳皮質からの情報を受けて、
運動の強さや力の入れ具合、バランスなどを計算して調節します。
これらの機能に障害がでてしまうのです。

そして研究者たちは、これらの症状が、年齢が基礎疾患に関係なく
おこっていることから、
熱中症の予防、治療により一層積極的に介入することが必要だとしている。

日本の研究では、2006年、2008年の1441例から、
中枢神経系後遺症22例、高次脳機能障害15例、嚥下障害6例、
小脳失調2例、失語及び植物状態1例(重複あり)
熱中症Ⅲ度(重症)で後遺症が残らなかったのは286例。
http://www.jaam.jp/html/nettyu/2207nakamuraronbun.pdf

これらの症状が起こる原因は、熱による直接の神経細胞障害だけではなく、
過剰なサトカイン、血液凝固による血栓、血管内皮細胞の障害なども
あげられている。

このように怖ろしい後遺症を残すのが熱中症です。
「こまめな水分補給を」なんてのんきな注意喚起はもうやめて、
もっと危険を周知するようになってほしいものです。
重大な後遺症をもったまま生きていくのは、
本人はつらいし(それが認知できない場合もある)、家族にとっても悲劇です。
精神的にも、経済的にも厳しい現実があります。

2019年11月20日水曜日

多剤弁用

世界中の問題だという、多剤弁用。
老人ホームでは、職員が薬の管理をしている。
1人で1回に飲む薬がカレーを食べるような大きいスプーンに1杯。
なんていう人もざらだ。いろいろな症状で薬が増えていくためだ。
そこへ食前の漢方もプラスされる。
よく肝臓が壊れないものだ、といつも感心する。

薬を6種類以上飲む人は、それ以下の服用の人より、
脳卒中、または全身性梗塞症の発症確率が高くなるという。
有害事象の発生は、1~3剤で6.5%。6~7剤では13.1%。
10剤以上では13.9%にもなるという調査がある。
85歳以上では、47%もの人が5種類以上の薬を服用しているという。
老人ホームでは食後に薬を飲ませるのだが、
この人はこの薬をいったいいつから飲んでいるのだろう、といつも思う。
たぶんずーっと飲んでいて、これからもずーっと飲むのだろう。

市販の胃の薬くらいなら、副作用は心配いらないだろう、
と思いがちだが、胃の薬にも副作用は存在する。
「H2ブロッカー」を配合した胃薬は胃酸を抑える薬なので、
胃酸を抑えすぎて、殺菌力が弱まり、食中毒の原因になることもあるという。

今芸能人の薬物事件が報道されているけども、
違法薬物でなく、医師から処方された薬で薬物依存になる人もいる。
睡眠薬や向精神薬などのほかに、鎮痛剤などでも起こりえる。
そうなると、医師が薬を減らすと、禁断症状で手が震えたり、
具合が悪くなって、結局薬をもとに戻すことになる。
医師は本人からの懇願によって、しょうがない、という感じで薬を出すようだ。
このような症状は数か月から数十年かけておこる。
知り合いに、薬の飲みすぎで肝炎になって入院した人がいたが、
薬を激減させて退院していきた。
その後なにも問題なく元気に過ごしている。
はじめから、そんなに薬を飲む必要はなかったようだ。

京大で医療ミス患者死亡

おかしなニュースです。亡くなったのは成人男性。
https://news.livedoor.com/article/detail/17404489/
年齢は遺族の希望で公表しない、というのです。
こうなると、亡くなったのは高齢者、という想像しかできません。
さらに認知症が疑われます。
それ以外で年齢を公表しない理由が考えられません。

患者は血管が痛い、と当初から訴えていた、ということです。
テレビでは、患者の話を真摯に聞いてくれる医師に診てもらわないと死んでしまう。
などと言っていました。
しかし、認知症が疑われる人の訴えを真摯に聞いて、いちいち検査をしていたら、
いったい病院はどうなってしまうでしょう。
若くて未来のある人の検査ができなくて、若い人が助からなくなるでしょう。

認知症の人は1日に数十回もナースコールを押してきます。
病院ではいろいろな所が痛い、と訴え続けるのです。
認知症であれば、水が飲みたい、寒い暑い、とコールを押し続けます。
このケースで、痛いと訴えていたのは、血管だけではない可能性もあります。
その数十回に真摯に対応するのは大変でしょう。
あなたが看護師で、このような患者に誠心誠意対応できますか?
高齢の認知症の人の対応はとても大変です。
認知症は脳の機能が異常をきたしている状態ですから、精神疾患の一部です。
患者の言うことが本当なのか、誰にもわかりません。

日本循環器学会のホームページには、一般人であれば、
救命措置の心臓マッサージで倒れた人が元気にならなくても、
悪意または重過失がなければ、マッサージした人は
責任は問われない、と書かれています。
心臓が止まったら、心臓マッサージをするのは急務なのです。
今回マッサージしたのが医師だったので、責任を問われていますが、
1秒を争う状態で既往症や投薬を確認することはできないでしょうから、
倒れた患者に心臓マッサージをしたのは適切でしょう、
なんでそんなにマスコミが騒ぐのか、よくわからない点です。

心臓マッサージで大量出血、これも高齢者以外を想像できません。
高齢になると、なにもしなくても皮下出血をしてしまい、
身体じゅうが内出血でどす黒くなってしまうことがあります。
骨がもろいということは、骨粗鬆症が重症だったのかもしれません。
ですから、今回の医療ミスは、はじめの投薬ミスだけでいいんじゃないでしょうか?

以上は死亡した患者が高齢者であったら、という憶測から書きました。
もし死亡した患者が高齢で認知症じゃなかったとしたら、
どうして遺族は年齢を公表しないように、と懇願するのでしょう?

NHKのドラマ「ジコチョウ」では医療事故についての内容でした。
その医療事故の原因は、医師の過酷労働と人手不足による看護師の過労、
という原因が指摘されていました。

2019年11月18日月曜日

熱中症の冷やし方

熱中症になったら、とにかくすぐに冷やす。
海外では、氷のどっさり入った水風呂に15分以上つかるのだそうです。
そこまで徹底的に冷やさないと助からないのです。
日本では本気でそこまで冷やすことがないので、
毎年千人近くの人が熱中症で亡くなってしまいます。
日本では太い血管の通っている所(首、わきの下、鼠径部)を氷嚢で冷やす、
霧を吹きかけて扇風機で風をあてる(気化熱で冷やす方が効率が良い)
濡れタオルをかてて、あおいで風を当てる。
などが体温を下げるために行われます。

病院では、冷却マットの上に寝かせる。
体に冷却パッドを張り付けて冷やすということも行われます。
他には、体の中から冷やす、という方法があります。
胃や膀胱に管を挿入して、冷却水で胃壁や膀胱壁を通っている血管を冷やのです。
この方法では冷却した生理食塩水を入れては出す、ということを繰り返します。
体の血液自体を冷やす方法としては、人工透析で血液が外部にある間に血液を
冷やして戻します。
最近開発され、臨床応用されている方法は、
血管内に留置したカテーテルの表面につけたバルーンの中に冷やした生理食塩水を
入れて、流れる血液そのものを冷やします。

早く冷やさないと、熱で体のあらゆる所に障害が出てしまいます。
横紋筋融解症というのがあります。
解けた筋肉の物質ミオグロビンが血液中に放出されて、それが腎臓に到達します。
尿細管閉塞をおこした腎臓は、急性腎不全をおこします。
こうして多くの臓器が損傷をおこし、
最後には多臓器不全で死亡します。

熱中症では、急性肝不全もおこります。
もう肝臓の組織が死んでしまい、機能していない状態なので、
この場合は生体肝移植や、人工肝補助療法で生還した人もいます。
人工肝補助療法を受けた15歳の男性は14日目に意識を取り戻しました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/22/6/22_6_277/_pdf

学校で熱中症の応急処置を、部活をする全員に周知徹底するべきです。
すぐに体を冷やさないと、取り返しがつかなくなります。
テニスの練習で熱中症になり、重度の障害者になってしまった子がいます。
見えない、話せない、食べられない、寝たきり状態です。
最高裁は県に2億3千万円の支払いを命じました。
ネットには熱中症で死んでしまった子の話があふれています。
そして、学校は裁判で負け、
6000万円レベルの損害賠償金が支払われています。
責任は学校にあるからです。

2019年11月16日土曜日

桜を見る会、ホテル前夜祭は5000円

大多数が宿泊なら、ホテルの立食パーティーは5000円になるそうです。
総理大臣と官房長官(令和おじさん)が言うのですから本当でしょう。
総理にいたっては「ホテルが設定した料金」とまで言っています。
本来ひとり1万1000円ということですから、6000円もお安くなります。
でも、こういう場合、ホテルからは「絶対口外しないでください」
と言われているはずです。
テレビの取材には「相手がどなたでも値引きはしません」と言っているからです。

さあ困りました、今頃当該ホテルには恐面のおじさまたちから、
今年の忘年会はほとんどが宿泊で立食パーティーや、一人5000円な!
という電話がかかってきていることでしょう。

後日の報道では、宿泊しなかった時も5000円だった、
ということなので、誰でも5000円ってことですかね。
誰でも割、どこかのCMみたいです。

そもそも850人のパーティーで850人分の料理は用意しないのが常識だそうです。
だったら料金は半額で、というのが政治家の常識だそうです。
令和おじさんも「私たちはいつもそれくらいの料金でやってますよ」
と澄まして言っていた、それも官房長官記者会見で。
だから、一人5000円に嘘はないのです。
野党もそれを知っていて追及しているのは、茶番だ、とテレビで言っていました。
通常半数の人数分の料金だけ頂く、という形で開催しているので、
1人5000円、という料金設定でできることになるようです。
一般の人にはこの料金は適応されないようですが。

一番問題なのは、口外しない、という約束(暗黙の了解だったとしても)
を守らなかったことでしょう。
それも、全放送局の全ての番組で流れましたらかね。
政治家には特別料金、というのはホテルのイメージダウンです。

テレビで面白かったのは、大阪の橋下氏が、
「どこでも町内会のイベントに税金を出している、私はこれを全部切りました」
と言っていたこと。
どこの自治体でも、このような税金の無駄な使い方があるということです。
この税金のばらまきを止めたことで、橋下氏は大阪にいられなくなった、
とまで言っていました。
だれでも選挙で当選したいから、このばらまきは止められないようです。
政治も行政も、今までどおり、が一番大事なんです。
今の政治で救われない人は、これからも救われない、
と思った方がいいです。
将来政治が変わって、病気の自分が救われるかも、
という期待は持たない方がいいでしょう。
むしろこんな無駄な税金の使い方をしているのだから、
未来にあるのは福祉健康保険のカット、保険料の値上げです。
このように頭の悪い政治家の政治が続けば、最悪財政の破綻もあるでしょう。
自分の生活費は何歳であっても自分で稼ぐ、
それができない時は早く死んじゃうしかない。
カンボジアみたいな国になってしまうかもしれません。
そんな話今は誰も信じないでしょうけど。

2019年11月11日月曜日

東京が台風で壊滅する日

東京に瞬間最大風速85mの台風が直撃したら、
木造家屋の多い東京は、更地、つまり何もない土地になってしまうでしょう。
そんな台風23号が日本のすぐそばまで来ました。
高層ビルやタワーマンションはガラスが割れてしまうので、
部屋の中の物は外に飛び散ることになります。
今度こそ都民は避難しないと大惨事になるでしょう。

台風23号(2019年)は日本では905ヘクトパスカルと言われていますが、
アメリカの計測では892ヘクトパスカルとも言われています。
日本の気象庁は最大風速60m、瞬間最大風速85mと言っていますが、
米軍の発表では、最大風速75m、最大瞬間風速95m。
まあ最大瞬間風速70m超えたら、どのみち更地になるだけなので、
どちらでもいいです。
この風では、10mくらいの高波もくるでしょうから、
ハザードマップに書かれているような浸水も必至です。

台風23号は、幸い日本を東に離れていきました。
しかしこのような台風が日本の天気予報の画面に入ること自体が
深刻だと考えないといけません。
進路が西に向く季節であれば、日本を襲ってもおかしくない位置です。
日本のすぐそばで、こんな怖ろしい台風が発生したのです。
10年前なら、つまらないSF映画ですんでいたところですが、
これからは、こういう心配が現実になっていくのです。

この台風は、過去この地域で発生した台風の中のトップ10に入るかもしれない勢力、
ということです。
今年最強の台風で、さらに過去最強クラス、ということです。
しかし、過去数十年の記録はもうなんの役にも立たないのが、
これからの地球です。
台風23号のような台風が、日本のすぐ近くに来るのが日常茶飯事になるなんて、
怖ろしいことです。
狭い日本は、逃げる所がありません。

台風15号(2019年)では、夜中の1時2時に避難指示がだされた自治体が
多かったようです。
夜中でもあり、河の決壊が差し迫った中での避難はとても危険でした。
中には車が流されて亡くなった人もいました。
今後は、昼間、台風が来る前、そして雨が降ってくる前に、
みなさん避難してください。
安倍総理は海外に60兆円もあげてしまったそうですが、
これからは被災した人に援助してあげてください。

熱中症かと思ったら

熱中症では脱水症状を起こすので、
体内の水分が不足することで、血液がどろどろしてきます。
血栓が体のあちこちにできて、血栓症をおこします。
これを「夏血栓」とも言います。
脳にできれば脳梗塞、心臓なら狭心症・心筋梗をおこします。
目の血管がつまると、詰まった場所によっては視力低下や視野欠損をおこします。
片目の視力低下は気が付きにくいことがあるので、
たまに片目をつぶってチェックすることが必要です。

ふらふらする、意識がぼーとする、など熱中症かと思ったら、
脳の血管が詰まっていた、という場合があります。
でもすぐ治ったから、と言う場合には、一過性脳虚血発作が疑われます。
脳に血栓が詰まりかけて、治った、ということだからです。
血栓ができやすい状態であることから、
一過性脳虚血発作を起こした人の2割ちかくが、3か月以内に脳梗塞をおこす、
という怖ろしいもの。

熱中症と脳梗塞の症状がとてもよく似ています。
めまいや吐き気、頭痛、しびれ、ぶらつき。
年齢が若いと、医師が脳梗塞を疑わないため、熱中症と診断されて、
脳梗塞の治療が遅れたために、重い後遺症が残ってしまう、
という例が実際にあるそうです。
https://mainichi.jp/articles/20160713/k00/00e/040/230000c
この人は16歳でした。
3度の手術の後、奇跡的に一命を取り留めたそうです。

熱中症と脳梗塞、症状は同じでも、治療は全く違います。
熱中症では体を冷やしますが、脳梗塞で体を冷やすと症状が悪化する場合があります。
見分けるには、麻痺があるかどうかです。
脳梗塞の場合は、片側に麻痺がでるのです。
片側に力がはいらなくて、顔の半分がゆがんでいたり、
口に入れた水がこぼれてしまったり、これは脳梗塞特有の症状です。
熱中症になった時は、脳梗塞を頭の隅に忘れないようにしてください。
医師も間違えることがありますから。

2019年11月9日土曜日

熱中症本当の死亡者数

本当のってどういう意味か、というと。
2019年8月テレビのニュースで、死亡者が100人を超えたという報道がありました。
しかしこれは本当ではありません。
ここ毎年の死亡者は1000人ちかい、これが本当の死亡者数。

2010年の熱中症での死者は1731人。
1993年ころまでは平均年67人であった熱中症死亡者は
1994年600人に跳ね上がり、その後しばらくは200人前後でしたが、
ここ10年ほどはだいたい1000人近くを記録しています。

救急車で搬送される人数も2010年以降ずっと5万人前後です。
ちょっと頭が痛い、これも熱中症ですが、これでは搬送されません。
実際数千万人が熱中症になっているかもしれません。

ではなぜテレビで死者100人と報道されるのでしょう。
これは交通事故の死者数と同じカウント方法だからです。
熱中症では、ほとんどの人が入院4日目までに死亡します。
この入院2日目以降に死亡した人は、テレビの死亡数にはカウントされないのです。
救急車で運ばれて初診時に死亡していた人だけが死亡数として発表された結果です。
ですから、入院後に沢山の人が死亡している、というのが事実です。
半月、1か月後に死亡、という例もあります。

ではなぜ死に至ってしまうのでしょうか。
それは、熱中症は、症状がどんどん悪くなるからです。
本当は、ふらふらして気分が悪い、これで立派に搬送状態です。
この後、急速に症状が悪化する人がいて、そのような人が亡くなります。
しかし患者の周囲の人が、これで死にそうになっている、とは思わないため、
病院に行くのが遅れてしまいます。
それで死んでしまう人が続出しているのです。
患者本人も、少し休んでいれば治るだろう、と思ってしまうのが死者を増やす原因です。
私も熱中症になり、吐いた後、一人で家で寝ていました。
死んでしまうところだったかもしれません。

熱中症で死ぬところだった、かも

熱中症が治ってから、ネットで調べたら、
私は死んでいてもおかしくなかった、と思った。
熱中症がこんなにも怖ろしいものだとは知りませんでした。

8月、訪問介護の仕事をしていました。
熱帯夜が続き、朝から30度近くあり、直射日光で利用者宅に着くのも暑さとの闘い。
朝1軒目が掃除。冷房のきいていない部屋で汗をかいて1時間掃除。
2軒目は買い物。どこでも買えそうな物を、わざわざ遠くの店を指定されて
買いに行きます。

その後帰宅して、なんだか頭が痛いな、と思う。
でも冷房のしっかりきいた部屋にいるから、もう熱中症の心配はしていなかった。
しかしだんだん頭が痛くなってくる。
水分は摂っていた、ここでポカリの500ミリのペットボトルを飲む。
これで治ると思い込む。
だが、さらに激しい頭痛になっていく。
やっと、ヤバイな、と思いはじめる。
めまいで頭がくらっときた。
水でシャワーを浴びて、頭を濡らしたら少し良くなったような。
そのうち、なんだか気持ち悪くなってきた。
しばらくすると、せっかく飲んだポカリをすっかり吐いてしまう。
もうだめだ、と思い冷房が当たる所で寝た。

2時間後、運よく目が覚めた。
寝た後に悪化したら死んでいたんじゃないかな。
この後熱中症のことを調べる、実は熱中症のことを何も知らなったことを知る。
熱中症があっという間に悪化すること。
一度熱中症になると、体が過剰に反応するので熱中症になりやすくなること。
1~2か月入院する人がざらにいること。
後遺症がまたすさまじく、寝たきりになることもある。
毎年すごい人数死んでることを知って、ぞっとする。

ある研究では、熱中症で診察をうけた3割が入院。
高齢者では、受診したうち8割が入院となった。
入院期間も、若年層では平均4日程度だったが、
高齢者は平均が1か月だった。
医療費は高齢者は1割だからいいけど、普通は5万じゃすまない。

いろいろと知るにつけて、腹がたってきた。
何にって、テレビでよく聞く「こまめに水分をとりましょう」にだ。
そんなもんでは防げないからだ。
何をしても、暑い所にいると、人間の体は耐えきれなくて熱中症になるのです。
厚生労働省はもっと細かく熱中症の症状を説明して、
どんどん体が壊れていく過程をみんなに知らせた方がいい。

2019年11月4日月曜日

診察でした

8月暑い中仕事で外に出ることが多く、
熱中症にもなりましたが、
8月の末には、咳と一緒に、ちょっと血を吐いてしまいました。
そのことを診察で話すと、
「暑いと血管が開くので、出血しやすくなります。
 画像では特に悪くなった所はないので、
 今までどおりの薬でいいでしょう」
ということでした。
出血しやすい人は、夏の暑さ対策は特に気をつけましょう。
気をつけても、人間が生きていける気温には限度があります。
この夏私が熱中症になった経験から、
熱中症についてとことん調べてみました。
時期的には季節外れですが、オリンピックのマラソンの話題もありますので、
これからしばらく、熱中症について書いてみたいと思います。
非結核性抗酸菌症を調べて書き始めたころに書きましたが、
この病気は気の長い病気ですから、海外のサイトでは
「あなたはこの病気で死ぬとは限りません」と書かれています。
私も熱中症で死にそうになりました。
実際はそんなにひどい症状ではなかったのですが、
あのまま悪くなっていったら、目をさまさなかったら、
死んでもおかしくはない、それが熱中症です。

水虫の薬で肝障害

水虫の薬ですが、処方される飲み薬「ラシミール」で肝障害がおきています。
塗り薬、それも市販品では重い副作用はないようです。
ちなみに私は水虫ではありません(笑)

皮膚の水虫では、塗り薬がよく使われますが、
爪の水虫では、飲み薬の方が効果的なので、こちらが選択されます。
塗り薬では爪の中に浸透しないので、水虫菌に作用しないのです。

爪水虫とは、白癬菌が爪の中に入り込んでおこります。
爪が分厚くなったり、白くなってボロボロになったりします。
高齢者の方々の爪はほぼ例外なくこんなです。
普通の爪切りで切れるような爪をしている人の方が少ない。
中には、爪甲こうわん症という爪の病気であることもあります。
また、靴の圧迫で爪が厚くなることもあるそうです、これを肥厚爪
(ひこうそう)と読みます。

皮膚の水虫は冬になると自然に治ることもあるようですが、
爪水虫は投薬治療をしないと治りません。
年齢が上がるごとに感染の機会も増え、爪水虫は増加することになります。
感染した人は家族へと感染させていきます。

水虫治療薬ラシミールを飲むことになった場合は、
投薬中の血液検査が義務づけられています。
また絶対にいっしょに飲んではいけない、併用禁忌の薬も多数あります。
水虫の薬というと、軽い感じに思えますが、
結構りっぱな副作用のある薬です。
http://www.sakuhp.or.jp/pharmacy/mizumusi/mizumusi.htm
禁忌の薬などはこちらに書かれています。

ラシミールの肝障害の件数は、いろいろな薬の肝障害の中で一番多くなっています。
2007年から2015年の報告数は340件。
これは劇症肝炎と肝不全なので、重症の報告数です。
血液検査で悪化が認められれば、投薬を中止するので、
そのような場合はこの件数には含まれません。
これらの症状、主に2か月以内に表れることが多いです。
海外でも、日本でも死亡例があります。
強い薬なので、爪水虫には効果がある、ということです。

高齢者施設では、介護職が高齢者をお風呂に入れますが、
その時にサンダルを履いていると、高齢者の水虫がうつってしまいます。
うつった、という人いました。
ちゃんと長靴が用意されている施設もありますが、
私が前に働いていたデイサービスは全員がサンダルでした。
私はそこではレク担当でしたので、セーフ。
お風呂で高齢者を洗ってあげる人は、素手の人が多いのですが、
よく素手で高齢者の足を触ることができるな、と思います。
白癬菌はついたとしても、24時間以内に洗えば感染しにくいと言います。
心配な時はアルコール除菌スプレーを靴やマットにスプレーするといいそうです。