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2013年11月29日金曜日

抗生物質の使用がなぜ免疫を低下させるのか(プロバイオテクスの話)

抗生物質が腸内細菌を減らすことは日本でも良く知られています
人間の免疫力はその80%が腸管内の細菌によってもたらされている
いわゆる「善玉菌」のお仕事
良い腸には85%の善玉菌と15%の悪玉菌が必要だそうです
人間世界も善人だけでは成立しないのと同じですね

腸内細菌の数は人間の細胞60兆より多く100兆、大きさは小さい
種類は500を越える
人間は腸内細菌に棲家(すみか)を与える(英語のサイトにはこう書かれています
ちょっと気持ち悪い書き方ですが)代わりに
彼らからいろいろな恩恵をうけている
抗生物質を飲んで腸内細菌を殺してしまうと、この関係にひびがはいってしまいます

そして腸内細菌は、重金属の80%以上を体から除去する役目も果たしている
除去しきれない場合は、これら体に有害な金属が各種臓器に戻ってしまう
結果として各臓器の働きを弱めてしまう

腸内細菌のお仕事は、腸菅から各種ビタミンやミネラルを吸収するというのもある
善玉菌の減少は、体の免疫を高めるビタミン、ミネラルの吸収量を
少なくしてしまう、それで栄養不足、免疫力が下がる、となるわけだ
腸内細菌の減少は腸内毒素症をおこすこともある
その他関節炎、アレルギー喘息、皮膚炎、腎臓疾患、消化器の問題
自己免疫疾患などの原因にもなる

しかし疾患のある場合は抗生物質の投与は絶対必要です
安易に飲むのをやめてはいけません
なんて書く必要ないか
私は1年以上毎日10錠の抗生物質を飲んでいますが、元気です

ではどうしたらいいのでしょう
こちらのブログは情報満載、読んでください
病院の先生が書いているようです
http://bihadahime.com/biyoutuusinn201208.html
感染症にはラクトフェリンがいいようですね
最近ノロウイルスに効果がある、とテレビでやったものだから
どこのスーパーに行っても売り切れています
それから、小腸粘膜の好物、グルタミンというアミノ酸が必要だそうです
グルタミンは免疫担当細胞の重要なエネルギー源でもあります
グルタミンについて詳しく書かれたサイトです
http://kenko.it-lab.com/info.php/184/
グルタミンが含まれる食品は、卵、トマト、チーズ、大豆、えびなどなど

菌の世界は椅子取りゲーム的な所があって
はじめに良い菌が場所をとっていれば、悪い菌は居場所がなくなる
ということが最近わかってきたそうです
それで「プロバイオテクス」という言葉がよく聞かれるようになってきたのでしょう
プロバイオテクスとはアンチバイオテクス(抗生物質)に対して作られた言葉
簡単に言うと、乳酸菌を摂ると体にいいってことです
その条件は、1生きて腸まで届く、2確かに効果を発揮する、3安全である
ヨーグルト、チーズなどと一緒に摂ると効果的な食べ物として
スパイス、紅茶、豆、赤ワイン、りんごがあげられています

プロバイオテクスは抗生物質での損傷を再生させます
乳酸菌やビフィズス菌は抗生物質の副作用を逆転させるだけでなく
邪悪な細菌の生成を停止する
腸内の免疫ブログリンの生産を活発にし、病原体に対抗する抗生物質
と同じ働きをする抗菌剤を体内で生成することができます
そして推奨されるのは200億生菌
良質なプロバイオテクス商品は冷蔵が必要なものだそうです
そしていつ飲んだらいいのか?今じゃないですよ
抗生物質を飲んでから2時間以上たってからです

腸内防御システムにとって、下痢や便秘は大敵です
腹部のマッサージの仕方(病院のホームページから)
http://www.kurihama-med.jp/endoscope/nejire_kouka.html
早歩き、水泳、ジョギング
水分補給(水、果汁、無糖のハーブティー)などはこれらの助けになります

スーパーで売っている乳酸菌飲料と言えばヤクルトです
ヤクルトは小児科と消化器科では実際に患者に投与され良好な結果を出しています
ヤクルトには先ほど書いた推奨される1日200億個が入っています
スーパーで買える商品にピルクルというのもあります
これもトクホで、これには150億個の乳酸菌が入っていて、10本160円
ヤクルトの半額以下だから、1日2本飲めるかな、とか考えてしまいます

関連記事:腸内バリアを守る乳酸菌LB81 明治ブルガリアヨーグルトに注目
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/05/lb81.html
関連記事:プレバイオティクスが免疫を強化
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/04/blog-post_23.html
関連記事:スクラロースは腸内細菌の50%を殺し、飲んだ薬の効果を下げる
http://unyunenemama.blogspot.jp/2013/12/blog-post_8.html