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2015年11月14日土曜日

ジェネリックの問題点

そんなの知ってるし、なるべくジェネリックにしてるし。
以前私のブログでも、こんなジェネリックがあって、こんなに安い、
ということを書きました。
医療費の削減のためにはもっとジェネリックを使わなければいけないのだ、
と私は書いてしまいまいした。
だって日本は、健康保険料削減のため、国を挙げてジェネリックを推進しています。

ジェネリックは今までの薬と同じ成分、と聞いていました。
だから同じ薬、それで安いのだから、大丈夫、と信じていました。
そういう話だったはずです。

ところが、成分は同じでも、添加物や配合量などにばらつきがある、というのです。
添加物が違っても、安全が確かめられたものだけが使われている、
と厚生労働省は言います。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/dl/jene-qa.pdf
しかし、医師の中には、薬の効果が続く時間が違っていることがある、
という話があるそうです。
それに添加物によるアレルギーが出ることがあるといいます。

またジェネリックは検査項目が少なく、これが不安を招いているようです。
もちろん厚労省は安全です、と言っています。
アメリカでは、日本のように同じ薬、とは言わずに「違う薬」ということで、
理解されています。
さらにアメリカでは、第三者による品質チェックがされているので、安心なのです。
http://www.com-info.org/ima/ima_20120613_tada.html

また、ジャネリックは種類が多く、ひとつの薬にいくつものジェネリックが存在する
薬も珍しくありません。
そしてどれがどうなのか、情報がなく、どれが一番いいのか、
という問いに答えられる人がいないようです。
種類が多いので、薬局は大量の在庫で困っているそうです。

厚労省のサイトにも「ジェネリックにしたら、今までの薬で得られていた効果が
感じられなくなった」という患者の声は、実際に存在する、
と書かれています。
ジェネリックに変更すると、効果が変わる可能性を知って利用する必要があるようです。
これに対して厚労省は、薬を変えたので、気分の問題でしょう、と書いています。
それで、医師からジェネリックをすすめる、ということが少ないようです。
もちろん患者が希望すれば、先生は「いいよ」と言います。
私がジェネリックの紙を先生に見せたら「随分安いんだね」と言ってました。

そして、ジェネリックはなぜ安いのか。
それは、研究開発費がゼロだからです。
新薬には200~1500億円かかるところ、ジェネリックは1億円です。
アメリカではこのようにお金がかからないので、
ジェネリックの価格は、新薬の10~20%です。
日本ではこれが、60%、高すぎます。
開発費が100分の1以下なのに、薬代は60%、儲かりすぎです。
このジェネリックで健康保険を3000億円も節約できる、というのですが、
これは医療費全体のほんの数%にしかならないといいます。

なんだ、だんだんばかばかしくなってきた。

国はジェネリックを推進する方法を、いろいろ考えています。
先生が薬を、薬の名前で処方箋に書くのではなく、
薬の成分で書くようにしました。
これによって、先生ではなく、薬局で、ジェネリックにしやすくしたのです。
ジェネリックに疑問をもつ先生が多かったからのようです。
ジェネリックに批判的なサイトを見ると、書いているのが医師であったりします。

さらに、薬の値段はおかしな構造になっています。
ジェネリックは莫大な利益を産む価格なのに、
新薬の値段は安く設定されているというのです。
これによって、採算の合わない新しい薬が、販売中止になってしまいます。
http://www.com-info.org/ima/ima_20141217_tada.html
これにより、古い薬を高く買わされ、
新しい薬の恩恵がうけられない、という事態になってしまいました。

ジェネリックをもっと安くして、新しい薬の値段をあげる、
これができるような、まともな国に住みたいな。

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