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2015年11月3日火曜日

アレルギーの人は注意、急性肺炎

最近新しいタイプの肺炎が増えてきていると言います。
その中でも今話題になっているのが「急性肺炎」です。
最近人気アニメ声優の女性が38歳の若さで亡くなりました。
その方がブログで、自分の病気を急性肺炎と書いていました。
うちの子はアニメ声優が大好きなので、これは私の家ではビッグニュースでした。
もともと肺炎とは、沢山の原因で起こる肺の炎症性の病気の総称なのだそうです。
症状が急激に悪くなる肺炎を急性肺炎と呼びます。

急性肺炎の怖いところは、朝のレントゲンになんの異常がなくても、
その夜には急激な悪化で息が苦しくなり、
肺が真っ白になってしまうことがある、というのです。
http://nice-senior.com/doc/6489/
風邪かな、と思ってから1週間で命が危険になるほどだと言います。

急性肺炎では、風邪につきものの、痰のからんだ咳や、鼻水、のどの痛みはありません。
はじめは食欲もあります。
高熱だけが出るが、レントゲンは正常、という時点では肺炎とは診断されません。
しかし悪化すると急に呼吸が苦しくなるなど、危険な状態になります。
血液検査で好酸球が増加していればこの病気の可能性があります。
気管支鏡で診断することもあります。

細菌やウイルスによる肺炎は、そんなに急に悪化することは少ないようです。
急性肺炎の原因は、アレルギーであることが多いといいます。
肺の中でアレルギー反応が起こっていまう、ということのようです。
これを「急性好酸球性肺炎」といい、30~50代の女性に多い病気です。
これは抗生物質で治療することはできません。
ステロイドによる治療をしますが、治療が長期(数年)になることもあります。
中には一生この治療を継続する場合もあります。
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=17
禁煙していた人がまた吸いだした、という場合もこの肺炎になる危険があります。

原因になるのは、カビ、薬物、タバコ、寄生虫、化学物質などのほかにも、
料理の煙や、焦げたにおい、ほこり,線香などでもおこることがあります。
アレルギーのある人は、日頃からアレルゲンには気を付けなくてはいけませんね。

この肺炎は薬の副作用としておこることもあります。
抗不整脈薬、抗がん剤、降圧薬、抗リウマチ薬、造影剤、抗てんかん薬など、
さまざまな薬でおこる可能性があります。
服用、注射後、数日から1週間後に、咳、発熱、息切れなどがあった場合は
注意が必要です。
http://www.pmda.go.jp/files/000144436.pdf
このファイルが一番詳しく書かれています。

好酸球性肺炎には、慢性好酸球性肺炎というものがあり、
これは数週間から数ヶ月かけて悪化していきます。
はじめに書いた声優さんはこちらの病気なのか、再発したのかはわかりません。
以前一度入院して、そして今回のこの悲報です。
なかなか治らない、また再発することも多いという難病です。
有名な声優さんだったし、まだ若くかわいい人だったのにと、みんな驚いています。

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