今回のシンシナティー大学の研究では、もっとすごい結果が出た。
値段が15倍のプラセボを飲んだ患者の方が、9%もよい結果を出したという。
この薬は高いんだ、と思って飲むとさらに効果が出るというのだ。
比較した患者群ももちろんプラセボ。
今回の患者はパーキンソン病なので、神経関係の病気である、ということも考慮できる。
脳の意識の仕方によって効果が変わる可能性がある。
しかし、もともとプラセボ効果自体が、
意識の違いによって自然治癒力を高める可能性もあるとされているのだから、
この研究はなかなか興味深い。
このニュースはロサンゼルスタイムズも伝えた。
私も、この薬はすごいんだ、高い薬なんだ、と思って飲むようにしようと思いました。
この研究では、ただの生理食塩水に1錠100ドルと、1錠1500ドルの設定です。
これを1日2錠ずつ飲ませたことになっている。
1日2万3400円の人と、1日35万1000円の薬です。
研究なので、患者が費用を払ったのではないだろうが、
この特別な薬を飲ませてあげます、と言われたら、信じて飲んでしまうよね。
プラセボ効果は、肝臓などに負担をかけることなく、治療効果を手に入れることができる、
という利点があるので、
ぜひやってもらいたい、と思う人もいるのではないでしょうか。
日本だったら、患者が「訴えてやる」などと言いそうだから、
実際はこんな研究はできないのではないかと思うけど。
話は変わるが、最近、医師が深夜の救急患者に1時間「入院させろ」とゴネられて、
「死ね」と言った、というニュースがありましたが、
私はこの医師に同情している。
医師は,緊急性はないので、明日外来に来てください、と言っているのに、
患者の父親は「なにかあったらどうするんだ、入院させろ」と1時間も医師につめより、
救急診療はストップし、医師は堪忍袋の尾が切れた。
これをyoutubeにアップして、騒ぎになったのだが、
この人は自分の悪いところは全く撮影していない。
私はこの投稿者をクレーマーだと思っている。
この「死ね」なのだが、
最近の若い子は、バカとかアホとかと同じように普通に使うので、
大人には通じない日本語なのだということを、知ってもらいたい、と思うのです。
今の子供にとって「死ね」はreal deathを意味しないのです。
真面目な普通の学生でも、毎日「死ね」は連発する。
例えば「俺、彼女できたんだ」とラインに書き込めば、全員から「死ね」と書かれる。
これを言われた人は笑って読む。
「ゲームで最高のカードが出た」「死ね」みたいに言われる。
どちらもサラっと聞き流す程度の会話なのです。
兄弟だって「死ねばいいのに」「お前が死ねよ」と言っていても、これは喧嘩ではありません。
普通の会話。
ゲームオーバーを「死んだ」というのが普通なのだから、
この責任はゲームとマンガにあるのでしょう。
大人のみなさんにとっては、最上級の不愉快でしょうから、
このジェネレーションギャップに、なにとぞご理解をよろしくお願いします。
親としては、とても心配です。