商業高校は偏差値が低いので、
どんなに勉強したって、一流大学なんで無理、と思っていませんか?
ところが、最近は事情が変わってきたらしいのです。
大学に、資格推薦という制度があるのだそうです。
自己推薦なのですが、今までにとった資格で合格できます。
もちろん人物も見られるでしょう。
商業高校の強みはなんといっても資格がとれること。
簿記、珠算、パソコン、電卓などの就職に有利な級をとることができます。
制度は各大学でそれぞれ違うようですが、
情報処理関係の資格いくつかと、珠算など、いくつかの1級をとった生徒が、
自己推薦で、早稲田や学芸大に合格しています。
高校が大学進学率を大事にするように、
大学はどれだけいい会社に学生を就職させることができるかで
学校の評価が決まる時代です。
先日は週刊誌に、早稲田より、明治の方が就職に有利、という記事が載っていました。
(電車の中刷りを見ただけですが)
将来は学校のランキングにも影響を与えるでしょう。
そこで大学では、自分の大学で教育する、というのを放棄して、
すでに沢山資格を持っていて、将来いい会社に就職しそうな高校生を
とることにしたようです。
自分でパソコン教室に通って、資格をとったら、何十万円かかることか。
それを商業高校は、授業、クラブ、放課後に学校で指導してくれます。
それも授業料内でです。
もちろん検定受験料は自分で払います。
でも、検定会場も高校内ですし、受験の申し込みも学校でできます。
専門の先生がいるのですから、
わからないところは先生が教えてくれます。
教科でないものでも、どんな教材がいいのかなど、教えてもらえます。
今まで偏差値があまり高くない商業科の私立は、
都立の滑り止めのために受験するだけの人が多かったのですが、
最近は大学の進学率が高くなって注目されています。
パソコン教室の月謝はとても高いので、私立高校の授業料を払っても、
商業科に行かせた方が安くすむかもしれません。
また、一流大学を出て大手企業に就職できれば、
私立高校の授業料は、もとが取れるかもしれません。
中学校では、内心の低い生徒にしか商業科を勧めることはありませんが、
このような制度がもっと知られるようになれば、
優秀な生徒が商業科に進学するようになるでしょうね。
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