アメリカで2015年に承認された新薬は45で、
これは1996年に41承認されて以来の最高の数にのぼったということです。
http://www.nytimes.com/2016/01/05/business/fda-drug-approvals-climb-to-highest-level-since-1996.html?ref=topics
(ニューヨークタイムズ)
こうなった理由としては、医薬品業界の革新と、効率的な治療法を模索する政府の
新たな試みと考えられています。
この政策は、次の大統領選挙の争点にもなっていると言います。
今、アメリカでは沢山の薬が承認される、という傾向が高まっている、ということのようです。
特に、珍しい病気で、治療の難しい、患者数の少ない病気の治療をする薬の承認が
多かったのです。
一番マスコミで騒がれた薬は、女性の性欲を高めるという「Addyi」という薬ですが、
(さすがアメリカ)
もうひとつ注目されたのは、皮膚がんの薬で「Ilmygic」です。
http://www.cbsnews.com/news/first-of-a-kind-drug-approvals-set-record/
さらに話題になったのは「3Dプリンタードラッグ」です。
抗てんかん薬で「Spritam」
3Dで薬を作るというのは不思議ですが、これは錠剤にする時の製造方法です。
3Dプリンターで粉をすこしずつ錠剤の形にすることによって、
服用した時に口の中でさっと解けて、のどにつかえない、という物です。
アメリカではこのような新しい技術がすぐに国民の手に届くのです、
本当にうらやましい限りです。
これらの薬は薬の値段が高いので、これがまた議論の的にもなっています。
FDAは薬の値段を決める機関ではないからだそうです。
今回最も高かった薬は、嚢胞性線維症という肺の病気の薬で、
25万9千ドル(2900万円位)
乳がんの薬は年間12万ドル(1億3200万円)
C型肝炎の薬は、3ヶ月で6万3000ドル(693万円)
アメリカで新薬の開発、発見をするのにかかる年月は、平均14年と言われています。
これらにかかる費用がこの高い薬価になるわけです。
しかもこの期間は延びている、といいます。
それにもかかわらず、たくさんの新薬を承認する傾向は続くと考えられています。
日本では2014年に承認された有効成分は60。
2013年には31成分であったから、増えてはいるようです。
それ以前も毎年承認されるのは30成分程度でした。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shinkou/dl/vision_2013b.pdf
しかし、開発される薬品の数からすれば、承認されるのはほんの氷山の一角でしょう。
もっとどんどん承認してくれないいかな。
薬を使う本人の自己責任でいいと思いますけどね。
国で安全性を保障してくれなくてもいいのに。
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