結核の薬、イコール非結核性抗酸菌症のお薬である「リファンピシン」に
認知症を予防する広い作用がある、ということを
大阪市立大学が見つけました。
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2015/160329-1
こちらは大学のサイトで詳しいのですが、
こちらの新聞記事のほうがわかりやすいですね。
http://www.qlifepro.com/news/20160331/there-dementia-prevention-effect-to-antibiotics-rifampicin.html
最近では認知症は予防に重点をおくべきだ、という考えが広まっている。
たぶん、治らないからだと私は思いますけど・・・
認知症になってしまう前に、認知症になるような物質を取り除こう、
という考え方が主流のようです。
その物質とは、各種のたんぱく質です。
これらのたんぱく質が脳内で神経に障害を起こすために、
認知症になる、ということが近年わかり始めています。
今回は、リファンピシンが、このような脳内の作用を抑えることがわかった、
というニュースです。
しかし、ニュース記事のどこにも、この薬が抗生物質であることは書かれていません。
マウスでの実験では、1ヶ月の投与で、記憶障害の改善効果がみられた。
リファンピシンは古い薬なので、すぐ使えるし、ジェネリックもあるし、
副作用も良く知られているため、治る見込みのない認知症に使ってみましょう、
という感じがしますね。
副作用は、肝障害です。
これは定期的な血液検査で早期発見できます。
認知症予防にはもうひとつ大事なことがある。
それは、眼の悪い人の方が認知機能が低いとされている、ということ。
人間は情報の80%を眼から得ています。
白内障などの手術をした後に、認知機能が改善した、という報告があります。
しかし、これも、認知症になってしまってからでは効果がないので、
ボケる前に眼の治療をする必要があります。
2025年には、700万人を超えると予想されている認知症患者。
100人に7人程度、10人に1人よりはちょっと少ない人が認知症になる時代がきます。
認知症への恐怖がこのようなニュースを生んでいるのです。
認知症への投与は長期になることがほとんどであるため、
この薬では、耐性菌への心配があります。
この薬は、結核や非結核性抗酸菌症の患者にとってはとても大事な薬です。
生きるために大事な薬です。
介護保険を使いたくないがために、乱用するのはやめて欲しいです。
このような使い方を実用化することは、本当にやめてもらいたいです。
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