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2015年5月14日木曜日

ほとんどのパートはブラックバイトと同じです

バイトと言っても、被害にあっているのは学生だけではありません。
パートも社員も同じような被害にあっています。
そして自分がブラックで働いている、と思っていない人がほとんどです。
それは、何がブラックなのかを知らないから。
ブラックとは、違法な働かせ方をしている事業所です。
ほとんどのパートは「私なんか雇ってもらえるのかしら」
という主婦の気持ちを利用して、違法に賃金を抑えて働かせています。

ブラックバイトがのさばる原因は、ブラックでがまんして働く人が多いことです。
ブラックをなくすには、ブラックで働くことをみんなが拒否することです。
そして多くの人が、どんな職場をブラックというのかを知ることが大事です。

私の職場は、時給が1分単位で支払われるのですが、
私は、はじめこの制度にビックリしました。
なんて素晴らしい会社なんだろう、と思ったものです。
これが法律で決められた賃金だ、ということを知らなかったからです。
だから、給料をもらうと、思ったよりずっと多く入金されています。
一方以前働いていたほぼ全てがブラックなレストランの給料は、
自分で計算したものより2割も少なかったことを覚えています。
このレストランの人は「みんな1ヶ月でやめるのよね」と言っていました。
私も1ヶ月でやめました。
時給計算が1分単位より長かったら、これは違法です、確実にブラックです。

これに当てはまればブラックというチェック項目です。
http://blackarbeit-union.com/cases/check/
うちの子(大学生)のバイト先は、ほぼブラックです。
時給は15分単位。
決められた時刻以降は働いても給料が出ない。
退出を押してから、仕事をさせる。
制服のお金を支払わせる。
9時間シフトがある。

制服を着替えてからタイムカードを押すのも違法だと言います。
仕事関連のことには、全て給料が出るのが合法だと考えていいそうです。
でも、そんなパートはないよね。

私が前にいたお店もこのチェックリストでみると、ブラックですね。
アルバイト間での嫌がらせがありましたから。
嫌がらせの内容はここに書きました。
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/04/blog-post_74.html
私はがまんしないで、すぐにやめました。

ブラックの問題は、みんなががまんして働いてしまうことです。
ブラック問題を研究する中京大学の大内先生は、
多くの人は「どこに行っても同じだろう」と思っている、と言います。
私は嫌がらせで職場を変えたのですが、
今度の職場はいい人ばっかりで、きれいで、楽で時給も高くてすごくいいです。
お昼は、隣の大きな公園で食べます、鳥の声を聞きながらね(東京の真ん中ですが)
帰りは始発電車に座って帰ります。
嫌な職場はやめればいいのに、と体験的に思います。

また、新しく研修をうけるのが面倒、とか
新しく仕事を覚えるのが嫌、という人が多いようです。
私の職場にも、50代くらいの女性が私と一緒に研修をうけたのですが、
彼女は、仕事を覚えられない、と言って、1回で来なくなってしまいました。
私51歳だけど、ちゃんと(?)覚えて仕事してます。
私は研修を面白い、と思ってやりました。
業界の裏を見られる面白い機会だと思いますよ。

それに、仕事の高度化も新しい仕事をあきらめる原因になっていると言います。
確かにレジの中にはウインドウズが入っています。
どこでもカード払いができるのですから、操作も複雑です。
でも、その仕事ができれば、そこをやめてもどこでも働けるはずです。
経験者優遇とはそういうことです。
レストランには、店長と同じくらい、それ以上に仕事のできるパートママもいました。
つまり誰でもそれくらいはできる、ということです。
高校生だって長く働けば普通に勤まるような仕事、それがパートアルバイトですから。
だいたいバイト先の店長って、そんなに優秀な人ではないでしょう。

ブラックバイト、ブラック企業の相談ができる団体が紹介されているサイトです。
相談先は一番下に書かれています。
http://bktp.org/about-us
一番有名なのは「ブラックバイトユニオン」です。
http://blackarbeit-union.com/aboutUs/aboutBlackarbeit/
みんなが考えないと、みんなが犠牲になります。
そして自分の子供が次の犠牲になります。
うちの子は「お金では買えないものがあるんだ」と言って、そこのバイトを続けています。
職場が仲良しでみんな友達、楽しいからだそうです。
それはそれでいいのかもしれません。

NHKで放送された「おとなへのベル」では、実話にもとづいたドラマが放送されました。
それを小説にしたものがこれです。
こんなことホントにあるのなか、と思うくらいひどいバイトです。
http://www6.nhk.or.jp/otona/novel/list/index.html?i=3
親子で考えていきたい問題です。

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