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2015年5月27日水曜日

変形性関節炎にゼラチンが効くという研究

関節炎に毎日ゼラチンを摂った人に改善の効果があった、
というイギリスの研究を紹介します。
http://www.arthritisresearchuk.org/arthritis-information/complementary-and-alternative-medicines/cam-report/complementary-medicines-for-rheumatoid-arthritis/collagen/trials-for-oa.aspx

試験1・・・81人の変形性関節炎の患者に、プラセボかゼラチンを飲んでもらった。
      2ヶ月間、毎日10gのゼラチンを摂ってもらう。
      その結果、ゼラチンを摂った人は、
      あきらかにプラセボよりも痛みを減らすことができました。
      この研究での副作用は、胃が重く感じた、というものだけでした。

試験2・・・イギリス、アメリカ、ドイツの389人の変形性関節炎の患者が参加。
       24週間、毎日10gのゼラチンかプラセボを摂取しました。
       しかし、全員の痛みを軽減する、という明らかな結果にはなりませんでした。
       試験のはじめに重い症状の患者には、有効な効果がありました。
       副作用は耐えられる程度のものであった。

試験3・・・250人の膝変形性関節炎の患者さん。
      6ヶ月毎日10gのゼラチンかプラセボを摂取。
      ゼラチンの患者は痛みが大きく減少した。
      副作用は、偏頭痛、頭痛、胃が重い。

加水分解ゼラチン製品は、欧米では医薬品として長い間使われてきました。
一般的にも、安全である、として規制機関から承認されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11071580
多くの臨床研究では、1日10gのゼラチンが、
変形性関節痛の痛みを軽減させることを示しています。
また、骨粗しょう症にも有効です。

Sean S. McCarthy, MS, from the Center for Clinical and Lifestyle Research in Shrewsburyによると。
ゼラチンサプリメントとビタミンC,カルシウムを一緒に摂った患者には、
大幅な改善があった、ということです。
http://www.webmd.com/pain-management/knee-pain/news/20000925/stiff-knees-take-some-gelatin-study-suggests
1日60㎎のビタミンCを一緒に摂った人では、
そうでない人より、変形性関節症の進行が倍も遅くなった。
1日1個余分にオレンジを食べるような感じでいい、
というようなことが書かれています。

ゼラチン、コラーゲンの重大な副作用は欧米では報告がない、ということですが、
誰でも安心して摂取できるわけではありません。
心血管疾患の人、妊娠している人、手術をして30日以内の人、
授乳中の母親などでは、安全が確かめられていません。
また、薬との相互作用の報告はない、ということですが、
安全が確認されている、というわけではありません。
薬を服用中の人は、医師や薬剤師に相談してください。
他のサプりとの相互作用も無いとはいいきれない、ということです。
http://www.uofmhealth.org/health-library/hn-2824005

スーパーで売られているお菓子用のゼラチンは、小袋が5グラムなので、
1日2袋は随分多いように感じます。
でも、暖かい飲み物に入れたり、ゼリーにして食べれば、
なんとかとれそうです。
関節が痛いのは、困りますからね。
日本のサイトには、ゼラチンの摂りすぎで健康を害した、という話がありましたが、
欧米では、そうような話はないようです。
また、関節炎にいい、ということで、長年愛用されてもいるようです。
さらに英語の臨床結果でも、危険な副作用はない、と書かれています。
ビタミンCを一緒にとると効果的ということなので、
これもやってみようと思いました。
コラーゲンもビタミンCも、お肌にいですよね。
最近のお肌ぷるぷるは、ゼラチンのせいでしょうか。

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