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2014年1月3日金曜日

なぜ新しい抗生物質ができないか

80年前に初めての抗生物質ペニシリンが発見されて
ここ40年ほどは全く新しいクラスの普及には至っていません
最後の新しいクラスはフルオロキノロンでした
近年の新しい抗生物質は、過去のクラス内での二番煎じ的なものがほとんどでした
しかしここにきて新しいクラスの抗生物質が臨床使用されています
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://www.boundless.com/microbiology/antimicrobial-drugs/overview-of-antimicrobial-therapy/antibiotics-and-selective-toxicity/&prev=/search%3Fq%3Dselective%2Btoxicity%26biw%3D1092%26bih%3D513
・リポペプチド(ダプトマイシンなど)2003年
・グリシルサイクリン(チゲサイクリンなど)2005年
・オキサゾリジノン(リネゾリドなど)
・ムチリン 2007年

米国感染症学会では、2020年までに10個の新しい全身抗菌剤を
開発するプロジェクトをサポートしています

ではなぜ新しい抗生物質がどんどん作られないのか?
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.tufts.edu/med/apua/news/news-newsletter-vol-30-no-1-2.shtml&prev=/search%3Fq%3Dthree%2Bnew%2Bclasses%2Bof%2Bantibiotics%2Binto%2Bclinical%2Buse%26biw%3D1092%26bih%3D482
1.もう作れるものは作ってしまったので
  新しいものを作るには、より高価で科学的に複雑なものへ挑戦する必要がある
2.経済的な理由
  ほかの薬に比べて、沢山売れないし、製薬会社にとっては
  見返りの少ない商品である
  ガンの薬なら1つのコースに5万ドル(500万円)が支払われるが
  感染症なら100ドル(1万円)も払われない
3.FDAの規制は過去10年、複雑になってきている
  新薬を実現するのは不可能な状態になっている
  薬が承認された場合、申請されたひとつの用途に対してしか承認されません
  FDAは、その薬の持つ効果の全てを承認するのではない
  製薬会社はその中のひとつの用途を承認するだけのために
  1億円を費やすことになる

だから世界中の市民や経済団体は、抗生物質の重要性と意義について
今一度思いをめぐらせる必要がある
このままでは、未来に現れる過酷な感染症に人類は勝つことができなくなる

アメリカ、フィス・リサーチの生物学技術者チーフ、スティーブ・Projan(プロジャン?)
の講演がすごくカッコよかったので、この記事を書いてしまいました
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.rsc.org/chemistryworld/Issues/2008/March/TheTroubleWithAntibiotics.asp&prev=/search%3Fq%3Dthree%2Bnew%2Bclasses%2Bof%2Bantibiotics%2Binto%2Bclinical%2Buse%26start%3D10%26sa%3DN%26biw%3D1092%26bih%3D482
「ノーベル賞的な抗菌剤を発見できるかは、あなた方のエゴと反比例しています
 細菌は過酷な環境の中で、数十億年もの間進化をしてきたので
 全てのタイプの目標について、我々は敗北してきました
 細菌は化学的攻撃に耐えることができるのです
 しかし研究者は全てを失ってはいない
 I believe there is hope.(私は希望があると信じている)」
カッコイイー!!

その希望ですが
生成物や医薬品化学の組み合わせは、新たな世代や既存薬の誘導体の製造
抗生物質の開発への効果的アプローチであることが証明されています
ポリケチドという天然物から、抗生物質化合物が開発されている
など詳しくは上のサイトをお読みください

アメリカで新しく承認された抗生物質の数
・1993~1997年 10個
・1998~2002年  7個
・2002~2005年  3個

私もマイコバクテリウムという細菌にやられていますので
もう1年以上抗生物質を飲み続けています
だからこういう話は面白くて飛びついてしまいました
私は専門家ではないので、海外のサイトを紹介するまでです
ほかにも非結核性抗酸菌症関連の記事は、下と右にあるラベル非結核性抗酸菌症から読めます

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