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2015年6月27日土曜日

20代女性はやせすぎ、一番健康なのは60才以上

NHK「ニュース深読み」では「やせ信仰」と言っていました。
http://www1.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2015/150627.html
私はやせている人がなりやすい病気なので、痩せないほうがいいと思うよ。

やせたくてしょうがない日本の女性の摂取カロリーは、
戦後の食料難の時より少なく、戦後もっとも少なくなってしまいました。
専門家は「飢餓状態」「このままでは日本人が絶滅する」とまで言っています。
やせすぎると、卵巣の能力が落ちて子どもが出来にくくなります。
その能力は一度壊してしまうと回復しない、ともいいます。
不妊が増えているのはそのせいでしょうか。
妊娠しても、低体重で産まれてしまう可能性が高くなります。
私はダイエットなんてしないから、3800gの子どもを産んだけどね。

やせている女性の割合は、
         20代    30代    40代
1980年   13%     7%     4%  だったのが、増え続けて
2013年   21%    17%    11%  になりました。

それとは反対に肥満の男性は各年代で増え続け、
40代が最も多くて、
1980年に24%だったのが、2013年には34%にもなってます。
メタボが問題なのは男性だけで、女性はやせすぎが大きな問題。
将来、孫の顔が見られない、という人が増えそうです。

やせたい、という現象は全ての日本人に影響を与えているのでしょうか。
日本人全体のカロリー摂取(1人1日あたり)も年々減少しています。
1975年   2000年   2007年   2013年
 2188cal  1948cal   1898cal   1873cal

さらに、肉の消費は増え続け、健康的な食事をしていない人が増えているようです。 
平成15年と平成25年を比べると、
肉の食事量は各年代とも2割増えています。
魚介類の食事は、40代では3割も減って、各年代でも減っています。
果物は、20・30代は、1日70g程度食べているのに対して、
     60・70代は、150gも食べています。
豆類は、20代47g、70代70g。
子どものお昼ごはんを、菓子パンで済ませてしまうママは多いです。

NHKの番組に出ていた医師は
「栄養のある食事は給食だけ、という子どもは多いです」と言っていました。
その子が大人になったら、豆を煮たり、野菜や果物なんか食べないでしょうね。
食生活は親の影響が大きいと思います。

厚生労働省のファイルでは、若い世代が不健康で、
60代以上がとても健康的な生活をしていることがよくわかります。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/dl/h25-houkoku.pdf

昭和50年では、9割の日本人はちゃんと朝ごはんを食べていました。
しかし朝ご飯を食べない人は年々増加。
         1975年  1985年  2004年  2013年
20代男性    15%    23%    34%    30%
20代女性    11%    14%    22%    25%
60代以上で朝食を食べない人は、全ての年に5%程度しかいません。

ネットには、朝食は食べる必要が無い、とか、1日1食は健康にいい、
などという怪しい健康法があふれています。

運動の習慣があるかどうかでは
       20代  30代  40代  50代  60代  70以上 
男性    16%  13%  24%  22%  37%  49%
女性    16%  12%  16%  20%  34%  37%
一番運動をしていないのは20代女性、一番運動をしているのは70以上の男性です。

休日に家で座ったままや、ごろごろしている時間が6時間以上ある人は
20代女性が一番多くて、68%にもなります。
30代は57%、70代は57%です。

タバコを吸う若い女性は各年代10%ほどいます。
私は肺の病気なので、
バイト先の子にも、タバコはダメよ、って言っているのですけどね。
タバコを毎日吸う人
       20代  30代  40代  50代  60代  70以上 
男性    33%  42%  36%  39%  31%  13%
女性     9%   9%  11%  10%   5%   2%

ダイエットは一大産業なので、これをなくすことはもうできないでしょう。
さらにダイエットは低年齢化していて、
小中学生の雑誌でさえ、ダイエット特集が組まれています。
うちの子も、食べる前に必ず袋に書かれたカロリーをチェックして、
カロリーが高いと食べないこともあります。
若い女性はみんなカロリーだけを気にして、栄養はあまり気にしていないようです。

摂取カロリーの低いお母さんから産まれた子は
将来、糖尿病になることが知られています。
私の父もそうでした。
父は戦後の食料難の時代に育ったので、やせていたのに、糖尿病で透析をしていました。
インドは今これが社会問題になっています。

私は太りたくても太れないので、ダイエットで苦労する人の気持ちはわかりません。
私の肺の病気は「非結核性抗酸菌症」やせている人がなりやすい病気なので、
わざわざやせる必要なんかないのにな、と思います。

60才以上が元気で、若い世代が不健康な国なんて、最悪です。

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