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2015年6月7日日曜日

肺の病気と歯周病菌

最近テレビで放送している歯磨き粉(GUM)のコマーシャルに、
歯科医師の他に、内科医や呼吸器専門医が出ているのをご存知でしょうか。
宣伝では、はっきり言えないことを、こうやって暗示することが多いですよね。
口の中の菌が全身の健康に大きな影響を与えることは最近よく言われるように
なりました。
私の通っている病院には「入院する前に歯医者に行って口の中をきれいにして
おきましょう」というポスターが貼ってあります。

アメリカでは「Floss or die」というキャッチフレーズを歯周病学会が宣伝したほどです。
http://www.opera-dental.jp/syokai/syokai-b/shisyu-05.html
歯磨きするか、死ぬか、という意味です。
歯周病菌は血液の中に入って、全身に運ばれます。
心臓に運ばれれば狭心症や心筋梗塞(患者の血管の表面から歯周病菌が発見)
脳に運ばれれば脳卒中。
そして歯周病菌は、肺にも運ばれてしまいます。

歯周病の人は、唾液の中に多くの歯周病菌が含まれています。
この唾液が少量でも肺に入ってしまうことで、肺炎になることがあるといいます。
これは誤嚥性肺炎(リポイド肺炎)なのですが、
リポイド肺炎は軽症から重症までいろいろあって、
軽症で合併しえる感染症として、非結核性抗酸菌症があるといいます。
http://blog.livedoor.jp/garjyusaiga/archives/52267341.html#more

歯周ポケットで生産されるサイトカインなどが、
肺の炎症を強めて、肺炎以外の病気もおこりやすくしてしまうことがわかって
きた、ということです。

肺の病気「肺膿瘍」では、入院した患者の60%に歯周病があった、と書かれています。
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/049090623j.pdf
口の中には500種以上の細菌が存在しているそうですが、
肺膿瘍の菌に近い菌が多く、肺膿瘍に大きく関与しているという報告が
あるといいます。
菌は歯と歯の間の溝に多くいるといいますから、本当にフロスは大事ですね。

肺の病気では、喫煙の影響が大きいと言われますが、
喫煙者は歯周病の巣である歯周ポケットが出来やすくなることも影響しているそうです。
また咳が多く出る場合は、咳で口の中が乾燥してしまうと、
細菌が増えてしまいます。

また、日大歯学部、落合教授の研究によると、
口腔細菌(連鎖球菌)がインフルエンザの感染を促進するとともに、
治療薬を効きにくくしている可能性があることがわかったといいます。
インフル治療薬リレンザは、連鎖球菌に効果が無かった。

介護施設で、口腔ケアに力をいれたところ、死亡率が下がったなどの
報告もあることから、口の中をきれいにすることは
健康を維持するためにとても重要なようです。

歯垢はやわらかいうちは、歯磨きでも落とせますが、
2週間ほどで硬くなり、こうなると歯磨きでは落とせない歯石になります。
就寝前の正しい歯磨きと、定期的に歯医者で歯の掃除をしてもらうことが大事ですね。
正しい歯の磨き方はこちらに詳しく
https://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/support/04/20101222.html

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