感染のしかた、について書かれた感染症内科の先生のブログです。
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/2014/08/%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%A9%9F%E9%96%A2%E3%81%AF%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%82%92%E6%96%AD%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84.html
このブログでは、病室に花を持ち込むことが禁止になっている病院があるが、
それは、花から感染するから、というのか理由だと書かれていて、
そこには矛盾がある、と書かれています。
普通の感染は、菌が患者の粘膜や傷口につくことでおこる。
病院には、花以上に感染をおこすようなものは沢山ある。
病室は無菌室ではない、菌はいたるところにいる。
患者自体にも菌はいて、患者の口の中にさえ存在する。
だから花を禁止する理由にはならない、と書かれています。
結論からいうと
「そこに微生物がいる、というのと、それが感染症をおこす、というのは同義ではない」
(同じではない)というのです。
感染症は、感染経路が確立しないと感染しないのだといいます。
菌は花瓶を飛び出して肺に入ったりはしない。
確かにそうだね。
私の病気、非結核性抗酸菌症では、菌が土の中やほこりの中、水周りなどにも
いるらしいのですが、
菌がいる、と思うとそういうものには近づきたくない、触りたくない、
という気持ちで生活してきました。
今回のブログを読んでからは、
あまり神経質にならなくてもいいのかもしれない、と思えるようになりました。
確かにブラシで風呂掃除をすれば、しぶきが飛んで顔にはねたりするのは心配なので、
マスクをして掃除をしています。
でも、ここに書かれているように、全ての菌を排除して生活することはできません。
このブログを読んでから、少し肩の力が抜けたように感じます。
病院で花を禁止することは、患者の自由を奪うだけで、
なんのメリットもない、といい、
世界で通用する衛生的な病院では、花の禁止はしていない、とも書かれています。
もちろん集中治療室では禁止ですし、ちゃんとしたルールの下での話です。
そしてこの先生は、常に患者目線でものを考えるようにしないといけない、
と言っています。
患者目線といえば、以前紹介したブログで、こんな本が紹介されていました。
「患者さんに伝えたい医師の本心」
自分の妻が乳がんになったことで、
医師から一転、患者の家族になった偉い先生が、
はじめて患者の側の気持ちを理解した、という話です。
人の立場になってものを考えることの難しさ、ということでしょうか。
人の立場になる、というのは、想像力です。
想像力は勉強だけしていては身につかないものです。
以前「患者学」という記事を書きましたが、
「医師学」というものを提案する人はいないのでしょうかね。
関連記事:患者学ってなんだ
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/09/blog-post_22.html
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