H25年2月には概要が決まりました。それによると、統合医療とは、
「近代西洋医療を前提として、これに相補・代替医療や伝統医学などをくみあわせて、
さらに生活の質を向上させる医療であり、医師主導で行うものであって、
場合により医師以外の職業の人が共同して行うもの」
と定義されています。
http://www.amed.go.jp/news/program/050120150828.html
厚労省はこんなことまで考えているのでした。
この統合医療は、患者、医療界はもとより、国民に全く知られていません。
今までの西洋医療以外は、多種多様であり、
その治療法は安全性、科学的根拠についての検証はこれからだそうです。
今検討されている治療は、漢方とお灸とヨガで、それぞれひとつの治療法が、
各大学で研究されているそうです。
ん~ほんとにやる気あるのかな。
厚労省はこんなホームページも作っています。
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/about/
統合医療情報発信サイトだそうです、見てやってください。
いつものようにアメリカではこの分野も進んでいて、
アメリカでは「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンス(治療の実績)
が得られている相補・代替療法とを統合した療法」と定義されています。
そして代替医療の内容も決まっていて
天然物(Natural Products)
ハーブ、ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、サプリメント・健康食品など心身療法(Mind and Body Practices)
鍼灸、マッサージ療法、瞑想、運動療法、リラクゼーション、脊椎の徒手整復術、太極拳・気功、ヨガ、ヒーリングタッチ、催眠療法など。- 国立補完統合衛生センター[米国]、2014/2/15現在
日本ではまだここまで進んでいません。
これらが医療を補佐するものであると国が認めるということでしょう。
日本人式の異常に厳密な精査で、代替医療が認められるのでしょうか。
病院の先生につっこまれて答えられないと困りますよね。
アメリカみたいに適当にやればいいのに・・・
実際に統合医療の治療をしている病院があるようです。
http://imj.or.jp/nintei/shisetsu_int
WHOでも、世界中の伝統医療でどれが有効なのか、という情報を集めています。
日本ではやはり漢方が注目されていて、
北里大学の東洋医学総合研究所が、協力機関として指定されています。
どうやら、ここが漢方治療に最も優れた病院のようです。
医師のほとんどが漢方の指導医であるといいます。
http://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/center/qa/
しかし、診療は自由診療(保健適応外、全額負担)お金がかかりそうです。
保健適応外の薬を使った方が、質の高い治療ができるそうです。
ここに面白いことが書かれています。
これが漢方治療の基本だそうです。
「漢方では、特に舌(舌診)、脈(脈診)、お腹(腹診)を丁寧に診察します。
これが最も適した漢方の処方を決めるために、重要な情報を得るのに必要です。
目の病気であってもこれらを診ます。
漢方では、体質や心理状態や体のバランスの崩れがこれらに反映されると考えます。
中でも腹診は日本古来の診察法で、中国にはありません。
お腹の筋肉の緊張状態や腹圧によって最適な薬を選ぶのです。
したがって当院ではお腹を診ない診療はありえません」
だそうです。
また漢方では、慢性疾患の患者さんが多いので、すぐには効果が現れないことが
多いです、これは西洋医学と同じです。
ですから、早く効く薬がいい薬とは限りません、と書かれています。
漢方や代替医療を病院で一緒に受けられるようになる時代がくるのかもしれません。
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