BBCは昨年、寒い家は多くの死者を出す、と報道しています。
http://www.bbc.com/news/uk-35862763
家の室温が低いことが原因で、2015年に9000人が死亡したということです。
室温が低い家では、呼吸器感染、心臓発作、脳卒中が増えます。
室温の低い部屋に住んでいるのは、年収が低いため、燃料費を減らし、
さらに家の断熱性が低いことが死亡原因になっている。
病気の流行で感染してしまうのも、室温が低いからです。
イギリス政府は、これらの燃料貧困者にたいする支援を法的に決めたが、
未だに500万人が寒い家で生活している。
イギリスではこれらの対策にすでに28億ポンドを使っているが、
それでも足りない。
ロシアのように寒い国では、家の断熱はきっちりできているので、
外は寒いが、部屋の中では半そでで過ごしている。
日本の家では、トイレなどの温度が低い、家の中での温度さも大きいのが
問題になる。
冬の浴室での心肺停止は毎年減ることがなく、
2011年には1万8千件を超え、搬送後助かった人は1%に満たない
そうです。
私の祖母や遠い親戚で、3人が浴室で亡くなっています。
高齢者が犠牲になるのは、血圧急上昇など、高齢者特有の原因もあるのですが、
日本の家の建築構造にも原因があるそうです。
日本の浴室は家の北側に作られることが多く、つまり寒いのです。
さらに、築30~40年の家での断熱レベルがとても低いのも大きな要因
とされています。
室温を1.75度上げるだけで、1日1400歩程度の活動量を生む。
高血圧の人が、室温の高い家に引っ越しただけで、
血圧が下がった、という話もある。
日本では、都知事の小池さんが、日本の家の断熱化が
欧米と比べてかなり遅れている、と指摘していますが、
その欧米でさえこの通りです。
日本の隙間風だらけの家では、健康を維持するのは難しいようです。
家の暖房した熱が逃げていくのは、半分は窓からです。
あと、換気扇の穴からも20%くらいの熱が出ていきます。
私は窓の上の方には発泡スチロールを張って、
下のほうには段ボールをたてかけて、窓から熱が出ていくのを防いでいます。
カーテンをしただけの窓のそばに座っているとひんやりしてきますが、
それを防ぐことができています。
換気扇の穴には、外と中に段ボールでカバーをして、
冷気が入ってこないようにしています。
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