かなり有名なピロリ菌、しかし、ピロリ菌が貧血の原因になっていた
ということは知られていない
そして、ヨーグルトがどのように作用して
ピロリ菌を撃退しているかがわかった
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.badgut.org/information-centre/helicobacter-pylori-update-1.html&prev=/search%3Fq%3Dyogurt%2BLG21Helicobacter%2Bpylori%26biw%3D1093%26bih%3D484
アメリカンジャーナルの疫学によると
アメリカの人口分布と同じサンプル、7462人の調査をした結果
ピロリ菌感染者の51%は鉄欠乏性貧血、35%は鉄欠乏であった
ピロリ菌が貧血の原因となる理由としてあげられるのが
・ピロリ菌が繁殖する時に鉄分を使ってしまう
・ピロリ菌のせいで微量の出血がおこる
・ピロリ菌のせいで、胃が鉄を吸収する量が減る
というもの
その他の栄養の吸収も妨げられていることが考えられます
そしてピロリ菌は貧血のリスクを40%も上昇させます
これらの中に胃潰瘍などの患者ははいっていません
人間の体では肺を経由して、ヘモグロビンが細胞に酸素を運んでいます
赤血球の中の物質を作るために鉄分が必要です
鉄分が不足すると、体は小さい赤血球を少し生産するようになり
体に供給する酸素が減ります
これは、免疫や認知機能、体の再生機能、生産性に障害をおこします
つまり、ピロリ菌→貧血→免疫低下、となるわけです
ピロリ菌の治療には、抗生物質が1週間使われますが
これらの治療でも、ピロリ菌が根絶されないことがあり
残念なことに、腸に住む良い菌を殺してしまうことがあります
そこで、日本でも話題になっているのがヨーグルトです
海外では日本で有名な「LG21」というものは市販されていないようです
ここではビフィズス菌とアシドフィルス菌が使われました
これらの菌でもかなりの効果を出していますので
「LG21」だったらもっとすごいのでしょうか?
グループ1 胃酸の分泌を抑える薬と抗生物質2種類の治療1週間
プラス毎日ヨーグルト200ml
その後4週間ヨーグルトを食べる
グループ2 薬のみの治療を1週間
グループ2では、便の中の善玉菌はほとんどなくなっていたが
グループ1は、4週間後には腸内の菌は元に戻っていた
治療の成功率はグループ1は91% グループ2は78%
副作用は、ヨーグルトを食べたグループでは少なかった
ヨーグルトは治療の効果をあげることがわかっている
ヨーグルトがピロリ菌の治療を助けるのはなぜか、考えられていることは
・ヨーグルトの菌とピロリ菌が、ヨーグルトの栄養を奪い合う時
ヨーグルトが勝者となる
・アシドフィルス菌は、胃の壁にピロリ菌が付くのを邪魔する
・ヨーグルトの菌が胃の壁に付いて、ピロリ菌に対してバリアを作る
・ヨーグルトの菌はピロリ菌を抑制することができて
腸内の免疫調節効果を発揮する
・ビフィズス菌の入ったヨーグルトを食べると、ピロリ菌の量をコントロール
することができて、腸内で大腸菌が増殖して水素生成をすることを
阻止することができる
・ピロリ菌は胃酸の中で生きていくために、ウレアーゼという酵素を出して
アンモニアを作り、これで自分の周りの胃酸を中和して
胃の中に住むことができるが、ヨーグルトは、このウレアーゼを
阻害している可能性がある
1回目の治療に失敗した138人に、ヨーグルト200mlを1日2回食べてもらうと
成功率は91%で、ヨーグルトを食べなかったグループの77%より
成功率が高かった
最近は治療薬に耐性のある菌が増えて、2回目、3回目の治療が必要になる
ことも珍しくないという
ピロリ菌は十二指腸潰瘍の原因の90%で、胃潰瘍の原因の80%です
このように、細菌は胃炎と関連づけられていて
世界のガン関連死第2位の胃がんとも関連しています
しかしピロリ菌の除菌に成功しても、逆流性胃腸炎を発生、もしくは悪化
させた人が10%いることや
肥満やコレステロールの上昇などがおこる場合もあるということです
治療によって栄養の摂取率がよくなったということのようですが
治療に成功して肥満は困りますね。
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