私が薬を飲む時に、医師から「飲みますか、どうしますか?」
と聞かれたのですが、
その時は考える時間も知識もなかったので「じゃあ飲んでみます」
と答えて飲んでみました。
しかし、素人の私が的確な判断ができるわけもないのに、
患者に大事な判断を丸投げするのってどうなんだろう、と後で思いました。
病気に対する長年の知識と経験があってこその医師なんだし、
それによって成り立っている職業なのですから、
患者に判断をゆだねるのはやめて欲しいな、と思います。
聞くにしても、判断材料を示して欲しいのですが、
そんな時間はないでしょうから、丸投げ感はなくせないでしょう。
特にイギリスでは、多くの人が自分の意思で治療を選んで、
自分で納得して医療をうけるらしいです。
だから「先生ならどうしますか」と質問をする人は少ないと言います。
医師の仕事は患者の意思をサポートすることなのだそうです。
http://www.gh.opho.jp/hospital/osaka/omscc/6/7.html
このサイトを書いている先生は
「このように意思が決まっている人には、そのサポートをし、
迷っている人には、選択肢と、その治療のよい面悪い面をはっきり示してあげたら
患者は迷わず自分の道を見つけられるのではないか」と言っています。
これを「インフォームドコンセント」というのだそうです。
これは、アメリカで生まれた考え方で、
直訳すれば「十分な説明を受けた上での同意」と言われています。
医師と患者の関係の中で、医師は、治療法や薬の内容について、
患者に十分な説明をし、患者の同意を得た上て、それを実行するという考え方。
イギリス人のように、考えが決まっているお国柄ならいいのですが、
日本にはなじまないような気がします。
こちらのコラムを書いている先生はこんなことを言っています。
http://apital.asahi.com/article/nagao/2015011900004.html
治療を選択しなければならなくなった時、信頼できる先生に、
「もし先生自身だったらどうしますか、とか
先生の家族だったらどうしますか、と聞いてみるといいでしょう」
聞きにくいことなので、この先生も「勇気を出してきいてみたら」
と言っています。
もし今度「治療はどうしますか」と聞かれたら、
まず、治療をするメリットとデメリットを聞いてみるつもりです。
治療をした場合この先の展望と、しなかった場合のリスクですね。
それから、先生は治療をしたほうがいいと思うかどうか、聞いてみるつもりです。
2 件のコメント:
私も、Dr.に「薬を飲むかどうか」質問された事があります。私は、逆にDr.に自身ならどうしますか?と質問して、Dr.に判断を求めました。放置して多少の悪化が見られても、当時60歳と言う年齢から「Dr.は余命を念頭に質問されたんですね。」「正直に言えばそうですよ。」と淡々としたやり取りでしたが、8年間もお付き合いしている事から、より信頼を醸成させるものでした。
一昨日、受診しましたが、アミカシン吸入薬による治療が、2年後を目処に実用化される様です。ただ、根治は不可能で、病状のコントロールが期待出来る程度ですが、治療の選択肢が増えて行く事は良い事ですねとのお話でした。
治療開始から約10年が経過しました。ずっと課題になっていた外科手術を受ける事を決断しました。来月辺りからカナマイシンの筋肉注射を手術の前後3ヶ月続け、2月以降にオペの予定です。中葉と上葉の一部、気管支拡張部分を切除し12%程度の肺容積低下になる様です。術後の2年間は投薬を続けた後に経過観察になるとの事ですが、自分自身は、何れは再燃再発に至るのでは無いかと思っています。完治は新薬の開発を待つ以外に無い様ですが、そんなに遠く無いと期待しています。
nrj04667さんコメントありがとうございます。
お礼が遅れて申し訳ありません。
最近空気が急に冷たくなったので、体調崩さないように気をつけなくてはいけませんね。
お体大切にしてください。
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