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2014年6月24日火曜日

アルツハイマーの根本的治療薬が作られる

今まで根本的な治療薬は世界のどこにもなかった。
この薬はBNC375として知られる物質で作られる。
オーストラリアのバイオテクノロジー会社、アデレートで2013年にすでに開発されていたが、
2014年6月、この物質を使った記憶を改善する薬が
アメリカ製薬会社メルク社の支援で実現されることになった。
http://news.theage.com.au/breaking-news-business/new-treatment-for-alzheimers-sufferers-20140624-3aqrp.html

今までのアルツハイマーの治療は限定的だった。
一時的だったり、症状の徴候に対しての治療だったりして
根本的な原因には対処していなかった。
そのような薬でさえ、ここ10年は新しい薬が登場することはなかった。
しかし今回の治療薬は、認知症を克服し、記憶を復元できるという。
過去の時間、場所、感情などのエピソード記憶と
情報を保ちながら作業をする、ウォーキングメモリーの両方を向上させる。

この薬は、記憶の受容体をターゲットにしているので、集中力を失うほかの病気、
パーキンソン病、ADHD、統合失調症などの治療にも期待されている。
この薬がいつ使えるようになるかは、まだわからないが、
これが完成すれば、高齢者の治療に革命を起こすであろう、と言われている。

アルツハイマーはアメリカの死因の代6位で、
患者の治療に毎年214億ドル(約2兆1400億円)かかっているという。
オーストラリアでは、33万2000人がこの病気で苦しんでいる。
世界的には、2010年には世界で3560万人がアルツハイマーだという。
これが2030年には6570万人になると予想されている。
超高齢化が進む日本では、老人の痴呆症が深刻な社会問題になる
と言われている。
この薬の一日も早い完成が待たれる。
しかし、海外でたくさんの人を治療し始めても、日本で使えるようになるのは
さらに先になる。それまでに、この日本のシステムが改善していて、
早期に治療に使えるようになっていて欲しいものです。

関連記事:アルツハイマー改善に、テレビゲームは老人の脳を活性化し効果が期待される
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/04/blog-post_1526.html