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2015年9月22日火曜日

肺炎球菌ワクチンってどう

呼吸器に慢性疾患がある人は、肺炎球菌の予防接種を受けた方がいいようです。
テレビCMをしている、無料の高齢者向けの肺炎球菌ワクチンは
ニューモバックスNP、23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンです。
23価とは、23種類の菌に効果がある、という意味です。
また任意で接種できる13価のワクチンもあります。

ニューモバックスの原価は4835円で、これを
各医療機関では6000~8000円で接種しているようです。
このワクチンは接種してから抗体ができるまでに3週間かかります。
接種した所が赤くなったり、腫れたり、熱をもったり、痛むことがありますが、
2,3日で治るそうです。
熱っぽい、だるいなどの症状が出た場合は病院に相談だそうです。

肺炎と一口に言っても、菌の種類はいろいろあって、
マイコプラズマ、レジオネラ、黄色ぶどう球菌、菌が不明なものまでたくさんありますが、
http://www.haien-yobou.jp/what_disease.xhtml
中でも肺炎球菌は全体の4分の1ほどを占めて、一番かかりやすい菌です。
ですから、この予防接種で、全ての肺炎を防げるわけではありません。
さらに先進国の肺炎球菌の種類が増えているので、23種類の菌に対応する
23価ワクチンが推奨されるようになったのです。
この23価で、80~85%の肺炎球菌に対応できるそうです。

23価の方が、沢山の菌に対応しているのだから、こっちの方がいい、
と思いますが、実は、13価の方が免疫が強くつく、と言われています。
http://www.kansensho.or.jp/guidelines/1501_teigen.html
23価にしたら、肺炎になる人が激減した、という報告は特にないようです。

アメリカでは、13価を接種して、その6~12ヶ月後に23価を追加で接種するのがいい、
といわれて、この方法がとられています。
これによって、13で免疫をしっかりつけて、
その後13価で足りなかった分を補うことで、予防効果を増強させることができるといいます。
しかし、短期で再度接種する安全性などが確率されていませんので、
日本ではこれが推奨されてはいません。
どうしてもこの方法で接種したい、という人は、日本でもできないわけではありません。
しかし、すべて自分の責任で、ということになります。
アメリカでの検証後、効果が確認されれば、日本も検討するんでしょう。
この効果を得るには、13価接種後、4年以内に23価を接種することが必要だそうです。

この13価ワクチンについては、重篤な副作用はまれで、安全だということです。
そして、13価はワクチン血清型による菌血症を伴わない肺炎球菌性肺炎を
45%、ワクチン血清型による侵襲性肺炎球菌感染症を75%予防したことが
報告されている。

小さい子に無料接種をしている肺炎ワクチンは小児用の13価です。
ヒブ、肺炎球菌ワクチンの接種効果で、年間1500件もあった子どものヒブ髄膜炎は
ほぼゼロに、肺炎球菌髄膜炎は年間300例が30件になったそうです。
http://www.f-clinic.jp/2014/04/post-82.html
さらに細菌性肺炎も80%減少。
そして重症の中耳炎も減少。
そのおかげで、抗生物質の使用を少なくすることができているそうです。

うちの子が小さい時は、ウイルス性のかぜかもしれないのに、
いつでも抗生物質を出す小児科にかかっていました。
今近所にある小児科の先生は、極力抗生物質は出さない方針なので、
はじめからこの先生だったら・・・と思うことが多いです。

肺炎の予防は、もちろん手洗い、うがいですが、もうひとつ、
歯磨き、というのがあります。

関連記事:歯ブラシを変えるだけで、病気が治る
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/06/blog-post_11.html
関連記事:肺の病気と歯周病菌
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/06/blog-post_7.html
関連記事:紅茶が歯周病を予防
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/02/blog-post_17.html

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