どのような科学的な事実で説得しても、
結局人は信じたいものを信じるのだそうです。
こちらにはアメリカでの調査で、アメリカ人の3分の1は、
ダーウィンの進化論を信じていない、という結果です。
記事はニューヨークタイムズです。
http://www.nytimes.com/2014/07/06/upshot/when-beliefs-and-facts-collide.html?_r=0
人は神が創造したものでしたね。
ですから、信仰のあつい人の方が進化論を信じない人が多いのです。
科学的知識については、信仰のあつい人とそうでない人とには差は無かった。
科学的知識があっても、信じたくない物は信じない、
これが人間のようです。
調査では、支持政党よって、地球温暖化を信じるかどうかに差がでることもわかった。
ニューヨークタイムズの記事は「信念と事実が衝突した時」という題名。
信念と事実が異なった時、人は迷わず信念を選ぶようだ。
たとえば、3人の医師に診てもらったとしよう。
あなたはどの医師の意見を採用するだろうか。
私なら、自分が一番言ってもらいたかったことに近い事を言う医師の話を、事実と認定する。。
そしてその先生の言うとおりにするな。
人は自分に都合のいい話を事実として信じる。
これと似たようなもので、正常性バイアスというものがあります。
正常性バイアスとは、心理学用語で、災害や医療でもよく使われます。
人は予期しない事態に遭遇した時、これを今までの自分の知っている範囲内に
収めようとする脳の働きです。
つまり、非常事態なんてめったに起こるわけがない、だから今回も大丈夫なはずだ、と。
大きなストレスを回避するために、脳が持っている防御システムです。
心配症の人は、この働きが弱いため、小さなトラブルに過剰反応してしまいます。
こちらは日本気象協会のサイトです。
http://www.tenki.jp/suppl/m_yamamoto/2015/04/18/3081.html
災害時、すぐ避難が必要な場合でも、大丈夫だ、と思い込んでしまうことがあります。
私は病気持ちですが、自分がすごく悪くなるとは思っていませんもの、
そんなものです。
でも、病院にはちゃんと行ってます。
ここで、病気になったお医者さんのブログを紹介します。
やはり「なんで自分がこんなことに」とか、
「この後どうなるのだろう」とか「原因は何だったんだろう」と思ったそうです。
http://dobashin.exblog.jp/i50/1/
それから、私たちのように、まずネットで自分の病気を調べたそうです。
この先生も入院してから正常性バイアスが働いたといいます。
この正常性バイアスについて、先生はこう言っています。
「深刻な病気で今後予測困難な人には、ある種の福音として働くのかもしれない」
(福音・・神の祝福の知らせ)
一番下の3をクリックすると、過去の記事から時系列で読めます。
このブログでは、哲学書の話が書かれていたりするのですが、
理系の人がスピリチュアルなことを考える、
というのが不思議な感じがします。
前にジョブズさんの話も書きましたが、彼もちょっと病気の捉え方が変わっていました。
彼は自分に不思議な力があるように感じていたらしい、と自伝の著者は言っています。
ファンタジーが大好きな私には、不自由な体と自由な精神、
というのは無理なく理解できます。
0 件のコメント:
コメントを投稿