Translate

2018年8月31日金曜日

食後にガム

食後にガムを食べたていたら、唾液が出るので、これはいいのではないか、
と思って調べてみたら、ホントにいいらしいです。
噛むことで、反射神経、記憶力などが向上。
認知症の予防、癌や生活習慣病の予防、免疫力アップ、
アレルギー予防、ダイエット、口臭予防だそうです。

ガムを噛んだ圧力によって、脳に血液が送れ、血流がよくなります。
咀嚼(良く噛むこと)によって脳の前頭前野が刺激されます。
ここは情報の統合、判断、感情、行動、記憶のコントロール、
コミュニケーションをつかさどっています。
うつ病の患者は脳の前頭前野の機能低下が指摘されています。
ですから、十分な咀嚼がうつ病や認知症の改善に期待されるのです。

咀嚼は記憶を司る脳の海馬という部分も刺激します。
ある研究で、わざとかみ合わせを悪くしたラットの脳を調べると、
わずか1週間で30%の海馬の神経細胞が消失したということです。

アルツハイマー認知症の原因は、脳にたまるβアミロイドというタンパク質だと
言われていますが、これは噛む回数が少ないほど増える、
さらに、老化防止の働きがあるホルモンの分泌が良くなる、
という理由で、良く噛むことで認知症の予防が期待できます。
私は介護施設で働いているので、認知症の怖さは身に染みて知っています。

食べる、という行為は細かく見ると、箸でつかむ、口に運ぶ,匂いをかぐ、
口に入れる・・・と細かい動きが必要で、これが脳を刺激しています。
これらが自分でできないと、さらに認知症を悪くしてしまいます。
老人は誤嚥性肺炎が心配なあまり、柔らかい物を食べさせてしまいがちです。
さらに胃ろうを付けてしまうと認知症マックスです。

ガムを噛む以外で、噛む回数を増やすにはどうしたらいいのでしょう。
農林水産省では、ゆっくり食べよう、と言っています。

戦前の日本人の食事時間は22分で噛む回数は1420回でした。
しかし戦後の食事時間は11分で620回に減っています。
肥満傾向の人は、特に食事時間が短めであるそうです。
良く噛んで食べると、食事が少なめでも、満腹感を脳に伝えやくすなり、
食欲を抑えることができます。
さらに脳内物質の働きで内臓脂肪の分解を促進することで、
ダイエット効果が期待できます。
噛む回数を多くするには、噛み応えのある食材やメニューも大事です。
毎日何気なくしている「噛む」という行為がこんなにも大事だったなんて、
マルカワの10円ガムに感謝です。

2018年8月29日水曜日

HTLV‐1を知ってください

「HTLV‐1を知ってください」と書かれたポスターを厚労省が作っています。
そのポスターに「はたらく細胞」のヘルパーT細胞のキャラクターが
起用されているので、興味を持って調べてみました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197632.html

HTLV‐1、なんでしょう、全く聞いたこともありません。
そもそもなんでヘルパーT細胞なんでしょう。
HTLV‐1は、血液中にあるTリンパ球に感染して白血病をおこすウイルスです。
(Tリンパ球の種類のひとつがヘルパーT細胞です)
日本では縄文時代から感染があった、とされています。
このウイルスの感染者は全国に108万人もいると推定されています。
もともと九州などで感染者が多かったのですが、
最近は首都圏などでの感染者の増加が懸念されています。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/htlv-1_f.pdf

こんなに感染者がいるのに、なぜこのウイルスが知られていないのか。
それは、感染しても生涯発症しない人がほとんどだからです。
白血病になるのは40年の潜伏期間後、感染者の4~5%(男性に多い)
骨髄症になる確率は0.3%。
ぶどう膜炎は0.1%です。
ぶどう膜炎と骨髄症は若い人でも発症します、これは女性に多いです。
認知度が低いので、病院ですぐに診断されない可能性が高いといいます。

感染経路は母子感染、性交渉、輸血ですが、
日本の献血血液からは感染することがないように対策がとられています。
しかし、エイズなどと同じように、
注射器や不衛生な入れ墨など、血液に触れることは感染の可能性があります。

普通のウイルスに対しては、アニメで毎回白血球が闘っているように、
免疫細胞が駆除して、抗体が作られます。
しかしHTLV‐1は、免疫に駆除されることなく、Tリンパ球の中で
生き続けることができます。

普段免疫としてウイルスを駆除するのが仕事のヘルパーT細胞が
ウイルスを体の中にかくまっているなんて・・・
これをアニメにしたら、ヘルパーT細胞のお腹からエイリアンが出てくる、
という衝撃シーンになるでしょう。

検査は、妊娠している人には、産婦人科の検査の中に含まれているますが、
その他の人は、保健センターで検査ができます(無料)
ひょっとしたら、こんなウイルスを自分も持っているかもしれないのですね。
人間、どんな病気で死んじゃうのか、
ほんとにわからないものです。

私が厚労省のこのポスターを知ったのは朝のニュース番組です。
厚労省に、ある団体が陳情に来た、というニュースでしたが、
その時、厚労省内に貼ってあったこのポスターがテレビに映りました。
このポスターに気が付いたのは私だけではなかったようで、
このポスターは、ツイッターでも話題になりました。
みんなのために、働け細胞。

2018年8月27日月曜日

今年の酷暑

死ぬほど暑い、と普通に言いますが、
この暑さで今年の夏は亡くなる方が多いそうです。
知人がお母さんを亡くして、葬儀社の人と話をすると、
こんなに忙しかったことはない、と言っていたそうです。

お役所などの数字は出ていないでしょうが、
この暑さでは、体力の落ちていた人や、
持病のある人には、とてもつらい夏になりました。
まだ数週間は続きそうですが・・・

東京でも、23区では学校に冷房がついているのが普通ですが、
23区以外では、学校の冷房は保健室と職員室にしかありません。
今年はついにお子さんが学校で熱中症で亡くなる、という時代を迎えました。

最近はどこの家でも1日中エアコンがついていますが、
エアコンのカビが心配です。
今日のテレビで、カビ防止には、エアコンはすぐに止めないで、
1~2時間送風にしてから止めるといい、と言っていました。

うちのエアコンは、すぐ止めることもできますが、
「クリーン」を入れておくと、止めてから自動的に送風になるようになっています。
はじめは一番安いエアコンでいいかな、と思ったのですが、
センサーがついていると、自動で暑い方に風を送ることができる、というので
10万円くらいの「霧ヶ峰」にしました。
それでこの機能はお買い得でした。
内部もステンレスでカビが付きにくい、ということでした。
さらに霧ヶ峰は分解しやすい、掃除がしやすいと言われているそうです。

でも自動でフィルターを掃除する機能はいらないかな。
あれが付いていると掃除を頼んだ時1万円くらい高くなるらしいから。
でも今のエアコンは冷えすぎないし、なかなかいいと思っています。

さらに、最新の霧ヶ峰は、自分で全部はずして掃除できるのだそうです。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/z/clean/
これ欲しい(笑)
テレビでは、2週間に1回掃除するのが理想、
なんて無理なことを言っていました。
そろそろエアコンの内部のカビが心配になります。

2018年8月24日金曜日

NK細胞笑うと活性

免疫細胞である「NK細胞」ナチュラルキラー細胞を活性化させるには、
笑いがいい、という研究です。
「はたらく細胞」では、NK細胞は無敵のお姉さんで、癌細胞をやっつけてくれます。
このお姉さんが「私は笑うと元気がでるのよ」と言います。

この研究は「森・西田クリニック主催のお笑い健康講座」の参加者の中から、
希望した27名のデータが使われています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/warai/8/0/8_KJ00003259155/_pdf

この研究では、笑う30分前と、笑った30分後でNK細胞の検査をします。
笑うと言っても爆笑からほほ笑む程度とありますので、
まずは笑ったレベルを調査します。
この研究では、最高に笑ったのを100として、
ほとんどの人が85~100の笑いであった。

笑いをあまり実感しなかったグループのNK細胞増加活性変化度は1.5なのに
対して、笑いを強く感じたグループは5.5と増加していた。
笑いを強く感じた方が活性化する、ということです。
NK細胞は自然免疫の中心的役割を果たしているから、
この活性が免疫免疫機能を示すひとつの指標になりうるということです。

つまり笑うと免疫機能が活性化する、と言ってよいのではないか、
ということです。

反対にNK細胞はストレスで変化する、ということが最近言われています。
精神的、肉体的ストレスが免疫の敵、ということです。
さらにNK細胞の働きは10代後半を境に低下して、
50代を過ぎるとピークの半分になってしまいます。
高齢者に癌患者が多いのはそのためなのです。

2018年8月22日水曜日

「はたらく細胞」見てますか?

アニメ「はたらく細胞」が医療の現場で絶賛されました。
今回の第7回「がん細胞」は、米エモリー大学ウインシップ癌研究所に
所属している大須賀覚先生が、ツイッターで
「癌研修者の目線でもとても正確な内容だった」と評価。
さらに「はたらく細胞はおすすめです」
「アニメか漫画を是非見てください」と大絶賛。
医大生がみんな見ている、というのは知っていましたが、
ここまで・・・・(笑)

その理由として「初期の癌を免疫細胞がどのように防いでいるか」
が正確に描かれていることだと言います。
さらにわかりやすいので「大人が勉強するにもとてもいいと思います」とも。

また「医療デマ」これは多分、癌は治療しない方がいいみたいなやつだと思います。
「医療情報デマに騙されることも減らせるし、医師患者間の
 コミュニケーションレベルも上げられると思います」と。

アニメの中で、癌細胞が大量の栄養分を消費する、という内容があるのですが、
それについても「急に5~10キロも体重が減ったら癌を疑う」
というのが医師の常識であるという話もしています。
そこで「様子を見ましょう」と言われたら、
他の病院を探しましょう。

なによりも先生が「面白い」という内容です。
アマゾンプライムなら、第一話「肺炎球菌」が無料で見られます。
それ以降の回は有料になります。
今からでも録画の御用意を(笑)

2018年8月20日月曜日

老人ホームに入れるのは老人だけじゃない

最近まで知りませんでした。
老人ホームには、40代50代の人もいるんです。
介護保険に加入していれば、40代から、介護が必要になった時に、
介護保険を利用できるんです。

40代から介護保険を利用する人を「第二号被保険者」と言います。
この人が利用する条件は、特定疾病にかかって介護が必要になることです。
その病気は16あります。

1癌(治療困難な場合)2関節リウマチ 3ALS 4後縦靭帯
5骨折を伴う骨粗しょう症 6認知症 7パーキンソン病
8骨髄小脳変性症 9脊柱管狭窄症 10早老症 11多系統萎縮症
12糖尿病で失明、人工透析、神経症 13脳血管疾患
14閉塞性動脈硬化症 15慢性閉塞性肺疾患 16変形性関節症

これらの病気で、40代50代で老人ホームに入居している人は
多くはありませんんが、実際にいます。
50代なら親も高齢で、病気の子供の介護はできません。
そうでなくても、病気が重篤なら、起きていることもできず、
車椅子にも自分で乗れない、という状態になります。
かかえてもらわないと移動ができない、
となれば、家族での介護はもはや無理です。

病気のうち慢性閉塞性肺疾患は、COPDですね。
他の病気でも、生活に支障がでる、または自立した生活が送れない人は
いるはずですが、なぜか肺の病気はCOPD限定です。
そもそもCOPDはたばこでなる人が多いのです。
自業自得病で介護保険を使える理由がわかりません。
なぜか「たばこ」に理解のある日本の政治。
これからは、たばこで病気になったら、保険も介護保険も使えない世の中
でいいのではないか、とさえ思います。

2018年8月17日金曜日

初任者研修試験難しい

昨日講習の最終日に試験を受けました。
35問で東京は70点で合格です。
4択で間違っているものを答えなさい、でした。
1問3点くらいなので、10問間違えなければ合格です。
埼玉は75点で合格だそうです。
それほど東京は人手不足なのでしょう。
東京の高齢化はすごいですから。

試験が難しいのは、ことばの言い回しのせいです。
テキストの中の、赤い字を全部覚えていても100点取れない感じです。
授業中に「ここ線ひいて」と言われたところがそのままでるわけでもありません。

たとえば、授業では「地域包括支援センター」で支援をする、
という講義でしたが、テストには
「都道府県地域包括支援センター」
という記述があるのです。
地域包括支援センターは地域なんだから、地区町村のはずです。
じゃあそれで問題解けるでしょう、と思う人もいるかもしれませんが、
もしちゃんと地域包括支援センターの仕事内容を勉強していても、
こんな記述があったら「あれ?そんなのあったっけ?」
と思ってしまうでしょう。
授業で地域包括支援センターとしか習っていないのだから、
この問題はとても悩みますよ。

私の前の席の人は、再試験、つまり前回落ちているわけです。
見た感じ、魚やのおじさん、と言う感じの50代後半の男性でした。
試験中に「ん~わっかんないな~」を連発。
これじゃあ、今回も怪しいな。
もう勉強なんて何十年もしてない人がうけるようなテストなんだから、
もっと授業やテキストに書かれていることをそのまま出せばいいんじゃないのかな。
受験のように落とすのが目的ではなく、
理解を確かめるテストなんだから、
テキストをちゃんと読んでいれば全問わかるような問題にすればいいのに。
介護の制度や、ケアで大事なこととかを問題に出せばいいのにね。

かと思えば、そんなの常識でしょう、みたいに簡単な問題もありました。
学校によって問題が違うのかもしれません。
でも人の命をあずかる仕事の試験なんだから、
全国統一の内容でなくていいのかな。

再試験は、受けたものと同じものだったり違ったりするそうです。
ということは、テストは何種類かある、ということです。
今回私の前の席でテストを受けていた人は、
きっと前回と違う内容だったのでしょう、
かわいそうに。
もっと仕事に役立つような試験だったらいいのに、と思いました。

2018年8月15日水曜日

介護職が勉強する肺

介護の教科書に書かれている肺の記述です。

呼吸には、肺にある肺胞という小さな袋を取り巻く無数の毛細血管から、
血液中に酸素を取り入れ、血液で運んできた二酸化炭素を毛細血管の
血液中に放出するガス交換(外呼吸)と、酸素を取り入れた血液が
体内を循環し、血液と組織の間でするガス交換(内呼吸)とがあります。

外呼吸に関係するのは肋間筋と横隔膜で、これらの運動により胸郭を拡大と
縮小することで肺胞に空気を取り入れています。

高齢者では、脊柱が湾曲してくるため(猫背)胸郭の拡大に関係する横隔膜の
上下運土が小さくなり、肺胞におけるガス交換機能が低下してきます。

ガス交換の低下は血液中の酸素の減少となり、
熱の生産を鈍くし、体温の低下を招くことになります。

ガス交換機能の低下は肺活量の低下も招き、
軽作業や軽い運動をしただけでも息切れをするようになります。

と書かれています。
私も咳が出ている時に、腕を後ろに引いて、
胸を広げて深呼吸すると、咳が止まりました。
姿勢はこんなにも呼吸に関係しているんですね。
老化で猫背になることを「円背」えんぱいと読みます。
姿勢には注意したいものです。

この円背は、治らないのでしょうか。
運動療法で効果があった、という論文があります。
https://ci.nii.ac.jp/naid/130004578874
対象は平均80歳以上の20人。
円背の人10人と、そうでない人10人。
円背の人はエクササイズを行い、そうでない人はエクササイズは行わない。。
エクササイズは週2回20分を6か月行った。

結果、エクササイズをしない人たちは、少し円背が進んだ。
エクササイズをした人たちは、もともと円背であったが、
総じて背が後ろに伸びていた。
この6か月で、円背は改善されたという。
運動は体に良い、とうことです。
年齢に関係なく、日ごろから、
ラジオ体操のような運動を欠かさないようにしたいと思いました。

2018年8月13日月曜日

初任者研修試験、落ちる

私は今介護の資格の一番基本の「初任者研修」の講習を受けています。
講習の最後にテストがあるのですが、
どうやら落ちる人が結構いるそうです。

私のクラスの隣で講習を受けていたクラスは、
私たちより少し早くに講習が終了して、テストがあったようですが、
そのクラスは3分の1が落第した、ということです。
スクールの人も驚いていました。
私も落ちることはないのだろう、とナメテいました(笑)

私の通っているスクールは、最近できたばかりで、
先生が不足してるようで、ネットの求人欄で講師を募集していました。
先生の時給は2500円~3000円だそうです。
しかし、1日目の講師は、テキストを全く無視して自分のやりたいことをやるし、
「こんなことがあったの」と世間話が多くて、
この人の授業内容は、自分でしっかりテキストを読んでないと、
試験で間違えそうです。

私ももうすぐテストなので、今勉強していますが、
テキストを読んでいると、授業で全く触れなかった所があるし、
聞いたこともない言葉があるし、
これは自分でしっかり勉強していかなかったら
落第しそうだ、と思っています。
やはり、老舗のスクールが良いようです。
講師がしっかりしているでしょうから。
私の選んだスクールは、費用がすごく安いのです。
安すぎるのも、良くないですね。
60点で合格なのに、落ちたら恥ずかしいな、がんばろう。

2018年8月10日金曜日

認知症に見えない人

認知症の人を見分けるのは難しいです。
始めは普通の人だと思っていた人が認知症だった、
ということが多く、結果、老人ホームの人のほとんどが普通ではなかった、
というかんじです。
厚労省の調査でも、介護をうけている老人の半数は認知症の影響がでていて、
施設の老人では8割が認知症の疑いがあるそうです。

なぜ見分けがつかいないのか、というと、
しゃべり方はおかしくないのです。たとえば、
「あの、すいません、私今日はなにも食べていないので、
 おなかすいてしまったのですけど、何か食べる物はないかしら」
と言うお婆さん。
この人は1時間前に昼食を食べたばかり、もちろん朝食も完食しています。
こういう人には「あと30分でお食事が用意できます」と言うのです。
もちろん食事の用意なんてありません。
でも大丈夫。
5分後には今の会話をすっかり忘れています。

また、「ここには、変なこと言う人が多いわね」と言うお婆さん。
確かに、この人の隣は認知症の人が座っています。
私はこの人も最初はまともなのかと思っていました。
「私は都営住宅に住んでいて、なんでも自分でできるのに、
 なんでこんな所に来てるのかしら」と言います。
しかし、この人は老人ホームに住んでいます。

私は認知症の人は、見ればわかるのかと思っていたので、
普通の人のように話す認知症患者に驚きました。
かなり重度の認知症でも、一見普通の人のように話ができるのです。
しかし、毎日「私ここは初めてだから、よくわからなくてね」
と言います。

かなり重度になると、どうやって立ち上がるのか、
どうやって歩くのかも忘れてしまいます。
本当に哀れなものです。

60歳以上の人と接する時は、一応認知症を頭に入れておくといいと思います。
認知症の人も普通に会話ができるのです。
真面目に話を聞いていたら、全部嘘だった、
なんてことになりかねません。
老人ホームの人は、みんな認知症だと思っていれば間違いないです。

私は介護の資格をとる勉強をしているのですが。
その中に、認知症と診断された家族の心理の変化、というのがあります。
第一期・・・医師から認知症の診断をされた時
      ショック、戸惑い、不安から「この人は認知症ではない」
      と認知症の事実を否定する
第二期・・・ある程度落ち着いて今の状況を見つめることができるようになる。
      しかしまだ混乱していて、認知症を認めたくない。
      今後の事を考えはじめる
第三期・・・医師の診断を受け入れ、あきらめ、現実を受け入れる。
      なんとか介護しなければ、と意欲がわく。
第四期・・・認知症という現実を積極的に受け止めようとする。
      認知症の正しい知識を得て、適切な対応を工夫するようになる。

認知症を家で介護したら、それはそれは大変なことだと思います。
暴れるような症状だと、精神科の施設に入院させるしかありません。
鍵のかかった病室があり、ある程度の拘束ができるのは、
今ではそこしかないからです。
今は法律で、ベッドにつないだり、つなぎを着せたり、
部屋の外から鍵をかけることも虐待になるのでできません。
この法律のせいで、行き場のなくなった老人も多いことでしょう。

2018年8月8日水曜日

薬で廃人

先日「ロボトミー手術」でも書きましたが、
老人ホームで、手に負えない人には、おとなしくなる薬が処方されます。
もちろん、医師がその薬を選んで出すのですが、
その薬を飲み続けていると、廃人になってしまうそうです。

薬をもう少し減らしてもいいんじゃないか、という介護士もいます。
しかし医師の処方だから、飲ませ続けなければいけません。
それまで少しおとなしい程度の人が、毎日ただぼーっとして、
部屋では眠り続けているのです。

その薬を拒否できるのは、家族だけ。
本人が飲みたくない、ということはあるのかわかりませんが、
本人はどういう薬だかわからないでしょう。
しかしご家族は頻繁に訪問するわけではないし、
家族のない人も多いのです。

聞いた話ですが、ある人が杖を振り回して怒鳴ったのです
「ここは牢屋だ、外に出せ、ガラスを割るぞ」と。
そしてこの薬が処方されたということです。

また、オムツを外してしまう人にも、処方されました。
この人はそれ以来、大量のよだれを垂らし、
認知症も進行してしまいました。
家族のいない老人の末路です。

2018年8月4日土曜日

高級老人ホーム

知人の親が老人ホームに入るそうです。富裕層向けの老人ホームは
「○○様」と利用者を呼ぶそうです。
私が働いている所では「○○さん」です。
高級ホームでは、ホテルのような対応をされるそうです。
そういう所は従業員の教育も行き届いていて、給料も高いそうです。

しかし入所一時金が3千万円!
知人の親は家を売って入るそうです。
そんな老人ホームでは何不自由のない生活ができる、と思います。
しかし、そこでは、お金を積んでも手に入らないものがあります。
それは「自由」
老人ホームは集団生活なのです。
さらに長い年月生きてきた入所者同士、何もなく楽しく過ごせるのでしょうか?
そんなお金を払ってしまったら、もう他に行くことはできません。

やはり入所者同士の人間関係のトラブルはつきものなのだそうです。
https://www.a-living.jp/column/1194/
私の働く施設には、
ボスのような人もいないし、入所者同士のいじめもないですね。

仲がとても良かった2人が、喧嘩して口もきかなくなった、
というのはありました。
毎日隣同士でデイサービスで座っているのに、顔も見ないのです。
認知症の人であれば、怒って喧嘩をしても、
認知症の人はすぐ忘れてしまうので、問題ないのですが、
そうでない人同士の喧嘩は、こじれて修復できそうもありません。
毎日顔を合わせているのに、こういうのは嫌ですね。
私は老人ホームには入りたくないです(笑)

高級な所は入所条件も厳しいでしょう。
入所者はみんな「お客様は神様」だと思っているでしょう。
入所者の家族が大金を払ってれば、
ご家族もそのように思っているでしょう。
老人ホームに家族が入所している人が、毎月の請求書を見るのが怖い、
と言っているのを聞いたことがあります。
経済的にも、老人ホームは怖い所です。

2018年8月1日水曜日

蕎麦に飽きたら

最近スーパーで見つけた「胡麻だれ蕎麦」
パッケージには「賛否両論」と書かれています。
うどんに胡麻だれかけて、サラダうどんというのは昔からありますが、
蕎麦に胡麻だれは、確かに賛否両論かと思います。
しかし、これはホントに美味しいです。
クックパッドにもたくさんありました。

暑い夏、麺類が多くなってしまいがちですが、
お蕎麦も飽きたら胡麻だれで、食べてみてください。
胡麻だれは胡麻ドレッシングとそばつゆのミックスでもいいのですが、
胡麻ドレッシングが無かったら、
麺つゆにマヨネーズを入れてよく混ぜ、すり胡麻を入れたら完成。

胡麻にはタンパク質から、多種のビタミン、ミネラルが含まれています。
白ごまと黒ごまは栄養に少し違いがあります。
黒ごまは、皮の黒い部分にアントシアニンというポリフェノールが
含まれています。
これに抗酸化作用があるので、黒ごまの方がお得です。
それで最近「黒ごま油」という商品があるのですね。

料理に使いやすい「すり胡麻」というのがありますが、
あれは劣化しやすいので良くないようです。
私は食べる前に「すり胡麻」にできる、ごますり器を使っています。
そのままで食べても栄養が吸収できないからです。

ごま油はどうでしょう。
やはり体にいいようです。
しかし安いごま油にはご用心。
中には高温を使う製法で栄養を損ねていたり、体に良くない物質が高温で
生まれてしまうことも。
「低温圧搾」と書かれているものを選らばなくてはいけないようです。
さらに、ごま油、と書かれた商品でも、なたね油を混ぜてあったりするので、
材料を見て買わなければいけません。