先日「ロボトミー手術」でも書きましたが、
老人ホームで、手に負えない人には、おとなしくなる薬が処方されます。
もちろん、医師がその薬を選んで出すのですが、
その薬を飲み続けていると、廃人になってしまうそうです。
薬をもう少し減らしてもいいんじゃないか、という介護士もいます。
しかし医師の処方だから、飲ませ続けなければいけません。
それまで少しおとなしい程度の人が、毎日ただぼーっとして、
部屋では眠り続けているのです。
その薬を拒否できるのは、家族だけ。
本人が飲みたくない、ということはあるのかわかりませんが、
本人はどういう薬だかわからないでしょう。
しかしご家族は頻繁に訪問するわけではないし、
家族のない人も多いのです。
聞いた話ですが、ある人が杖を振り回して怒鳴ったのです
「ここは牢屋だ、外に出せ、ガラスを割るぞ」と。
そしてこの薬が処方されたということです。
また、オムツを外してしまう人にも、処方されました。
この人はそれ以来、大量のよだれを垂らし、
認知症も進行してしまいました。
家族のいない老人の末路です。
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