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2014年5月19日月曜日

肺生体間移植、右肺に左肺を移植に成功

2014年5月14日、京都大学で世界初の成功が発表された
人の肺は、心臓のある左側は右より小さくできている
今回は、左肺の移植では肺が小さくて肺活量が確保できないと思われたため
左肺に大きい右肺を移植する、ということになった
患者は「突発性間質性肺炎」
詳細はこちらの新聞記事を読んでください

今回の成功には3Dプリンターが活用されている
肺や血管の精巧な模型を使い、移植の手順が整えられた
左肺に左肺を移植する、今までの移植とは全く違ったが
それらが3Dによって綿密にシュミレーションされていたことで成功につながった
最近3Dプリンターで拳銃を作った不届き者が逮捕される事件が
大きく報道されたが、こちらのニュースの方を、もっと大きく報じてもらいたかった
3Dプリンターがおもちゃを作る道具のようなイメージを広げるのではなく
医療に応用されることで、あなたも救われるかもしれない
3Dプリンターは素晴らしいものなんです、ってね

肺移植は欧米では普通の医療として定着しています
非結核性抗酸菌症の患者さんも、登録して移植を待っている人がいます
日本では今までのトータルで約200件の移植が行われただけです
日本で肺移植ができるのは、東北大学、京都大学、大阪大学、岡山大学
独協医大、福岡大学、長崎大学の7施設です
生体間移植もこの7施設で、2013年12月までで145件が実施されています

2010年から2012年の間にアメリカで行われた肺移植は5081件
しかし、こどもの肺の提供は少なく、これがちょうど1年前にアメリカで論争になっていました
登録は順番なのですが、もう一回移植してくれない死んでしまう
という母親の訴えで、大騒ぎをした末にすぐに2つ目の肺が移植されて
助かった女の子、サラ・Murnaghanです
ひとことで言えば、待っている人がいるのに、ずるい、と言われたわけです
アメリカの肺移植では、移植後すぐに失敗がわかるのは12%にもなると言います
しかし、こんなにすぐに2つ目の肺を移植できた例はないのです
2013年8月27日に、元気になって家に帰るまでの容態が書かれています
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://philadelphia.cbslocal.com/2013/08/27/sarah-murnaghans-road-to-recovery/&prev=/search%3Fq%3DSarah%2BMurnaghan%2Bhelp%2Bmy%2Bdaughter%2Blung%2Btranslate%26rlz%3D1C1LENN_enJP530JP531%26es_sm%3D93%26biw%3D1093%26bih%3D515

福岡大学のサイトでは、患者からの質問にメールで答えてくれます
移植の条件、方法などについて、すごく詳しくわかりやすく書かれています
興味のある方はご一読ください