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2018年5月27日日曜日

水虫は足だけではない

水虫といえば足ですが、できるのは足だけではありません。
感染するのは「白癬菌」と言う菌で、足に感染すれば水虫なのですが、
体に感染すると「たむし」と呼ばれ、
頭に感染すると「しらくも」と呼ばれます。
頭に水虫、と言わないのはそのためです。
でも実際は頭にも腕にも水虫様の症状がでてしまいます。
免疫力や皮膚の弱い高齢者では、体中に感染してしまう例もあるといいます。
怖いですね。
このような場合には飲み薬も使われます。

もともと日本にあった水虫ですが、十数年前に感染力の強い菌が
日本上陸をしてしまいました。
以前は子どもや高齢者のような肌の弱い人のあいだで流行していましたが、
この菌は普通におとなも感染していしまいます。
その名は「トリコフィトン・トンズラス」
もともと南米のものだったが、柔道やレスリングなどの選手から広がったようです。

この菌は感染力が強いのですが、症状は軽いそうです。
顔や首では、赤い斑点がでるのでみつけやすいです。
感染が疑われる場合は、受診しましょう。
でも、家に水虫の人がいたら、必ず靴下とスリッパをはいてもらいましょう。
お風呂マットも別にします。

水虫のほかに、高齢者には疥癬(かいせん)というダニが原因の感染症があります。
こちらももともと日本にあった疥癬では感染力も弱かったのですが、
ノルウェー疥癬と呼ばれる「角化型疥癬」では感染力も強く、
介護施設での感染拡大が問題になっています。

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