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2018年6月4日月曜日

高齢者と痰

若い時には無意識にできていた事が年をとるとできなくなっていきますが、
喉に違和感を感じて咳をするということも困難になります。
原因は体力の低下、意識レベルの低下、麻痺やその後遺症などです。

本来なら、気道内にたまった痰を出すことや、
誤嚥によって食べ物や飲み物が気道に入った場合には咳をすることで
異物を排出することができるのですが、
筋力の低下で、口腔内の唾液を飲み込むことさえ困難になります。
この場合、少量の異物や痰であっても、
呼吸困難や窒息に陥る危険があるし、
肺炎などの感染症を引き起こす危険性があります。
そうならなくても、痰が溜まったままでは苦痛と不快感があります。

そのために痰吸引器があります。
口を覗き込んで、チューブを喉に入れて痰を吸い出します。
今までは医師と看護師しかできなかったこのケアが、
資格をとった介護士でもできるように制度が変わりました。
夜に看護師のいない施設で痰の吸入をする人がいなくて困ったため、
制度が変わったのです。
でも、もし万が一患者さんが具合が悪くなったら、介護士の責任になります。
家族なら、資格がなくてもこの装置は使えます。

装置はそんなに高くはなく、1万円ちょっとで購入できます。
介護職がこの装置を使う資格をとるのはとても大変で、
実務者研修(10万円くらいかかります)を取って、
痰吸入の研修をして(10日2~3万円くらい)その後実地研修をして・・・
という具合で大変です。

しかしこの装置を使うと、患者さんは結構苦しいらしいです。
http://www.shoubikai.or.jp/service/houmon-kango-detail4.php
このサイトでは、
吸引は苦しいので、呼吸リハビリテーションを取り入れた
マッサージや呼吸介助をしましょう、と書かれています。
その方法が書かれている、介護施設のサイトです。

私は痰が出せなくて困っているんのですが、
自分で自分の痰は吸入できません。残念ですが。

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