6種類以上の薬を飲むことで、副作用がでること、と厚労省で言っていますが、
実際は、沢山の薬を服用していても、
それが適切で、健康に役立っている場合は、ポリファーマシーとはいいいません。
また、薬が少なくても、相互作用によって副作用が出ている場合は、
ポリファーマシーが疑われます。
必要以上の薬、ということがポリファーマシーになるようです。
テレビでは、骨折した人が痛みを訴えたために、向精神薬が出されて、
そのうち幻覚が見えるようになってしまった、という例でした。
向精神薬と睡眠薬が出されたことで、薬が効きすぎてしまったことと、
それまでにも沢山の薬を飲んでいたために、
肝臓の解毒作用機能が衰えていたため、
副作用が強くでてしまったのではないか、ということでした。
この例では、転院先では、これらの薬をやめてましたが、
元に戻るのに1か月もかかった、ということです。
家族も、このような症状が薬によっておこっているとは考えなかったそうです。
このような高齢者のポリファーマシーが一番の問題になっています。
私が働く高齢者施設でも、朝だけで10種類位の薬を飲んでいる方がいます。
病気の治療で気がめいっている、などと医師に相談すると、
向精神薬を処方されるかもしれませんが、
向精神薬は飲み過ぎると廃人化してしまいます。
なるべく飲まないようにしたいものです。
ポリファーマシーを解決するためには、医師、薬剤師などが情報を共有すること、
と言われています。
しかし、日本ではその情報は、患者がお薬手帳を出すくらいしかありません。
高齢者ではお薬手帳も管理できないでしょう。
病院がカルテを抱え込んでいるのが一番の問題だと思います。
自分のカルテなのに、請求してももらうことができません。
カルテを病院が抱え込むのではなく、
社会全体で管理するようにならないと、この問題は解決できないでしょう。
病院を変わると、いちから検査をし直さないといけないのも、
医療費の無駄です。
引っ越したら、過去のレントゲンと今の症状を比較することができなくなって
しまうのも、治療にマイナスになります。
自分のレントゲンとカルテを自分で管理できるようなシステムだったらな、
とよく思います。
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