認知症では脳の各所において血流の低下がみられます。
特に、認知症が進行すると、前頭葉という部分の血液が低下します。
前頭葉は、脳の機能を取りまとめる所です。
ですからここが損傷することは、他の部分も機能を発揮できなくなります。
ここはやる気をコントロールする部分でもあります。
前頭葉の活性化には、家事がお勧めだそうです。
その理由は、家事は目的がはっきりしているのに、そのやり方は自由。
ですから、自分なりに創意工夫ができること。
さらに重要なのは「早く簡単に終わらせたい」と思うことで、
効率よくすすめることに頭を使います。
家事で体を動かすことも脳の活性化になります。
老人ホームの人のほとんどに認知症が認められるのは、
家事をしなくても生きていける状態になることもあるのかもしれません。
元気なのに老人ホームに入居して、家事をしなくていい、
なんて喜んでいる人がいたら、教えてあげてください。
認知症にまっしぐらですよって。
同じ認知症でも、愛すべき人と、もううんざり、という人がいます。
すぐになんでも忘れてしまっても、ニコニコしている人はみんなに好かれています。
しかし「なんでこんなことになっているのか、警察に言います」とか、
「もう帰りますから」とすぐ怒る攻撃的な人は、
家族もうんざりしてしまうようで、全く面会にきません。
お金のある人が認知症になると、お金のことをくどくど言うので、
面倒な人になってしまいます。
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