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2018年10月22日月曜日

認知症予防

認知症は65歳以上の15%が発症しているとされ、
正常と認知症の間をMCIと言うそうですが、これは65歳以上の13%で、
MCIの人の10%は1年で認知症に移行します。
医師によっては、MCIの段階から治療を推奨する人もいますが、
認知症になるまで放置されている人の方が多いようです。
しかし、MCIでの治療こそが、唯一の認知症予防のようです。

アメリカFDAが認知症予防に有効だとしているものは次のものです。

  • 2型糖尿病のコントロールを良くする
  • 高血圧と高脂血症の改善
  • 望ましい体重の維持
  • 社会交流と知的な活動
  • 運動習慣を持つ
  • 果実と野菜の多い健康な食生活
  • 禁煙
  • うつ病ケア
私のいるデイサービスでは、毎日ラジオ体操をして、その後少し体操をします。
その後カルタやゲームなどをして、歌を少し歌っておわります。
午後は意欲のある人だけ、色塗りや工作をして、
他の人には脳トレのプリントをしてもらいます。
デイサービスに来ても、何もしなければ、あまり効果はないようです。
なにかしますか?と私が聞いても、
今日は疲れてるとか、いろいろ言ってなにもしない人が多いです。
こうやって認知症の人が増えていきます。

男性は社交性がない人が多いので、
行っても面白くない、という人も多く、
積極的に参加できない人も多いですが、
そういう人は認知症になりやすいようです。

認知症の人は自分のことをどう思っているのでしょう?
私はいつも疑問に思っています。
今どき認知症を知らない人はいません。
でも、認知症イコールもうダメな人間、のようなイメージが付いてしまっているので、
自分の認知症を認めたがらない人がほとんどです。
ですから認知症の薬を「胃の薬です」と言って渡したりします。
そうじゃないと「なんで?私は認知症なんかじゃない」と言って、
飲んでくれないからです。

認知症を治す薬はまだありませんが、進行を遅らせる薬はあります。
飲まない人はどんどん悪化してしまいます。
説得するのは大変ですが、飲んでいる人の進行は穏やかです。
認知症の疑いがあったら、是非検査をして、
できる限り早く飲んで欲しいものです。

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