障害者といえば、身体障害、知的障害だとずっと思っていたのですが、
最近、精神障害も障害者だということを知りました。
精神障害とは、統合失調症などの精神病、
また薬物の依存症も含まれます。
私の職場に、自閉症のような人がいるのですが、
その人が突然罵声をあげて怒鳴ったり、という発作のような症状になり、
実は薬を飲んでいる、と告白しました。
もちろん、そんな話をしたら採用されないと思ったのか、隠していました。
そして早退して病院に行くと、
本人は何も覚えていないかように、以前の普通の状態に戻りました。
それを見た職場の人たちは「もうやだあんな人」とか
「うわー、こわーい」などと言っていましたが、
私ははじめからその人を障害者だろう、と思ってみていたので、
今でもその人に対する気持ちは変わりません。
初めて会った時の死んだ目、うつろな表情は、薬からきていたのでしょう。
私は、その人は脳の状態が普通の人とは違う病気なのだろう、
と言いましたが、職場の人達は、ものすごく嫌な人、と言います。
知識がない、というのは怖ろしいものです。
これが知的障害者であれば、こんなに嫌がられないのでしょうが、
精神障害に対する偏見はすごいものがあり、
その人が病気である、という私の話に耳を貸す人はいません。
日本語には「頭がおかしい」とか「きちがい」という言葉がありますが、
精神障害の人は、そのように思われてしまいます。
私の職場の人たちは、そのように思っているようでした。
中には「あれは絶対親の育て方だよ」と言う人までいました。
少し前、知的障害者の母親は、親戚などからこのように言われていたそうです。
でも、今どきそんなことを言う人はいません。
障害は育て方とは関係なく、染色体の異常や、
出産時の障害などでおこることが知られてきたからです。
精神障害もまた同じです。
職場の人は「子供の時学校でいいじめられたのが原因」と言っていました。
そのようなストレスが原因なのかもしれません。
私が以前住んでいた、東京の多摩地区には、精神科の病院が沢山あります。
駅で病院の先生に泣きながら電話している人を見たことがあるし、
駅でそういう人に追いかけられたこともあります。
昔、医学生の女の子と友達でしたが、彼女が
「精神科の医者って、いつも変なこと言う人と話してるから、
自分もカウンセリングうけないと、おかしくなっちゃうんだって」
と言っていたのを思い出します。
精神病は病気で、障害者なのだ、ということがもっと知られるといいのに、
と思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿