アメリカでは、9人の治療が行われ、死亡は1名のみです。
これには、エボラを克服した人の血液を輸血するという治療が大きな効果を
出しています。
今、実際にアフリカで行われている治療は、隔離と水分の点滴くらいです。
あとはビタミン剤のような対処療法のみで、治療薬は一切使われていません。
これが現実です。
日本でも感染が拡大した時には、こうなる、と考えておいたほうがいいでしょう。
ではアメリカではどのような治療がこなわれたのでしょうか。
死亡したダンカンさんの治療を検証した記事です。
http://abcnews.go.com/US/wireStory/questions-care-dallas-ebola-patient-26475121
ダンカンさんは、同じ血液型の人が見つからなかったので、輸血がされなかった、
と言われています。
ダンカンさんにはbrincidofovirという抗ウイルス薬が試験的に使われましたが、
彼には効果があまりありませんでした。
同じ薬を使ったカメラマンはこの薬と輸血で回復しています。
この薬は、違う用途ですでにアメリカでは認証されているので、
普通に病院で使えます。
今入院している医師は「抗ウイルス薬と輸血で治療している」と言われています。
その他の患者は、ZmappとTKM-エボラで治って、退院しています。
そしてドイツには、治療薬なしで回復した患者のニュースがあります。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=de&u=https://www.ndr.de/nachrichten/hamburg/So-wurde-der-Ebola-Patient-in-Hamburg-geheilt,ebola256.html&prev=/search%3Fq%3DErste%2BEbola%2BPatienten,%2Bdie%2Bdie%2BMitarbeiter%2Bder%2BWHO%2Bin%2BDeutschland%2Bgeheilt%26safe%3Dactive%26biw%3D1093%26bih%3D514
先進国の集中治療室の治療で、エボラを克服できる、と自信満々ですが、
別に治療薬を使えばいんんじゃかいのかな、と思います。
1日10リットルの水分の点滴が必要だったと言います。
それほどの激しい下痢がありました。
腸内細菌が破壊され、血液中毒になった。
抗生物質に耐性の菌で、治療は困難で、敗血症にもなっていた。
入院は40日間、治療費は30万ユーロ(4000万円)以上かかった。
彼はWHOの職員だったので、WHOが支払った。
検査中に嘔吐したので、X線ユニットと超音波検査機は交換する必要があるためです。
人口呼吸器を使ったら、これも交換が必要でしょう。
もし自分で払うとしたら・・・
スペインの患者は多臓器不全にもなっていました。
このような重症になることもあり、治療は大変です。
しかし、アメリカでの治療の成功例をみると、人間に勝ち目はある、と信じたくなります。
エボラウイルスは免疫細胞を攻撃し、この免疫系が暴走をおこして
免疫の能力を損傷する。そして炎症性分子が体内で暴れると、患者は重症化します。
アフリカでは若者の死者が多いと言われています。
子供の患者はたったの15%。とてもこどもの多い国なのにです。
平均寿命は50才なので、老人はいません。
スペイン風邪では、免疫力の強い若者ほど犠牲になったと言います。
エボラでもそのようなことがあるのかもしれません。
輸血での治療には、B型肝炎やエイズの検査も必要です。
アメリカにはエボラが治った人がいて、エボラサバイバーと言いますが、
彼らがこれからの患者を救っていくことになります。
日本でも早く、この治療が出来るようにしてほしいものです。
関連記事:今使えるエボラ治療薬全て、10あります。
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/08/blog-post_27.html
関連記事:エボラ診断キット、たった15分でエボラを判定
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/10/blog-post_22.html
0 件のコメント:
コメントを投稿