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2015年8月15日土曜日

私のブログは転院をお勧めしているものではありません

病院を放浪してきた話を書いてきましたが、
私は成り行きでこんな状態になりましたが、
病院を変える方法を指南しているものでもないし、
ましてや、病院変えてみれば、なんてことを言ったりはしません。

前にも書きましたが、水戸黄門みたいな先生は、
「この病気は一人の医師に長く見てもらう必要がある」と言っていましたし、
何度も同じ検査をするのは、日本の医療制度の崩壊を招きます。
すでに崩壊しそうなので、それはいいとして。

ある医院の先生は、このようなことを言っています。
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-2328.html
がんの話なので、かなり深刻な話になっていますが、
先生から、うちに来たらどうですか、とは言えないといいます。
患者さんから、どうしても診てください、と言われれば考えるそうです。
今は患者が治療を選ぶ時代です。
私は「こうしなさい」と言われた方が楽でいいのだけど、
責任問題もあるので、CT撮るのにも同意書にサインが必要になっています。

治療が選べてうれしい、という人もいれば、
どうやって選んだらいいのかわからないから、困る、という人もいるでしょう。
私は後者です。
後で怒ったりしないから、先生に全部決めてもらいたいです。
素人でわからないのに「どうしますか」と言われてもねえ。
私はなにも説明されないで、例の3種類の薬を飲みますか?と聞かれたので、
とりあえず「はい」と答えて飲んでみました。
そういう迷いでこのブログができているのだと思います。

いつもいろいろ迷っていますが、
自分で決心して選んだコースであったとしても、
やっぱり、違う方がよかったのではないか、などと誰しも考えてしまうものです。
「時をかける少女」という小説を私は学生の時に読みましたが、
うちの子はアニメで見ていました。
最近テレビでも放送していましたよね。
過去に戻って未来を変えてみるのですが、
どうもうまくいかない、うまくいくはずだったのに・・・というストーリーでした。
うちの子は、胸がキュンとするストーリーだ、と言っていましたが、
いろいろな後悔を持っている年代には、違って見えることでしょう。
誰しもがもっているだろうそんな後悔をテーマにした小説でしょうか。

きっとあの時に戻って違う選択をしたとしても、
(そんなことはできないのだけれど)
仮に、違う選択をしたとして、さらに思いがけない結末になっていたのでは?
などと想像がひとり歩きしてしまいます
子どもの頃、星新一の小説のほとんどを読んでしまいましたが、
彼の小説は、必ず私の想像とは違った、とんでもない結末が待っていました。
「君の想像なんて、未来のほんの一部なんだ」と言われているようでした。

私達には、薬を飲んだ自分と、飲まなかった自分を比較することはできません。
飲んでいたら、飲まなかったら、という自分の予想が当たるともかぎりません。
「これでいいのだ」
と笑って生きていけたらいいですよね。

一般的には大きい病院にかかっていれば間違いない、
大きい病院は安心だ、と考える家族が多いでしょうから、
家族の考えも事を左右する材料です。
幸か不幸か、私の周りには、何も知らないのに意見をするような人はいないし、
意見を言えるほど知識のある者もいないので、そこは楽です。
とにかく私は誰にも、病院を変えてみれば、などという提案はしません。
よろしくお願いします。

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