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2015年8月13日木曜日

熱中症のリスクを高める病気

心臓や肺疾患などの特定の慢性疾患は、熱中症のリスクを高めます。
http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/heat-stroke/basics/risk-factors/con-20032814
そのほか、肥満、アルコール依存症、パーキンソン病、重い糖尿病。
うちの子はバセドー病なのですが、バセドー病の人は暑さに弱い、
と言われていて、暑さで体調を崩す人が多いそうですが、
医学的な根拠はなく、先生は都市伝説と言っていました。
糖尿病、バセドー病ともに内分泌系の病気なので、
こういう人は要注意のようです。
また妊婦、授乳中も要注意です。

熱中症は、日本ではその日の温度や体調で発症するように言われていますが、
数日かけて発症することもある、と英語のサイトに書かれています。
なんか毎日暑くて調子悪いね、というのがある日の発症につながるようです。

特定の薬の服用も熱中症のリスクを上げます。
これらは体が熱に対応する能力に影響をあたえるのです。
利尿剤、血圧の薬(血管収縮剤)」抗うつ薬、抗精神病薬、
アンフェタミン、覚せい剤、抗ヒスタミン薬、β遮断薬、睡眠薬。
市販薬のなかにも、利尿効果のあるものには注意が必要です。

暑さに対応する能力は、中枢神経の強さに比例するそうです。
幼児の中枢神経は未発達なので、熱中症になりやすく、
老年ではこれが衰えているのでリスクが高まります。
英語では熱脳卒中ということばまでありました。

熱中症は重症の場合、脳、心臓、肺、肝臓、腎臓に永久的な損傷を与えることができます。
体の水分が不足すると、細胞は、血流から水分を引き出そうとします。
細胞同士が水分の取りあいを始めるようです。
そして臓器を無理やり強く稼動させるのです。
これらは、皮膚での体温調節にさらに悪い影響を与えます。
人間のからだのシステムって、水分が不足しただけで、すっかり崩壊してしまうのですね。
心臓と呼吸器はこれら体の循環の要なので、
ここにもともと疾患を持っている人は、熱中症に弱いのでしょう。

テレビの健康カプセルでは、ポカリを2リットル飲んでいたのに搬送された人が
出ていました。
ゴルフのキャディーなので、一般的に言われる熱中症対策は完璧でした。
ではなぜ・・・ERの先生は、食事を抜いていたのが原因ではないか、
と言っていました。
食事で摂れる塩分はとても多いので、その分をポカリでは補いきれないそうです。
私も診察で先生に「ご飯をしっかり食べましょう」といわれましたが、
ご飯をしっかり食べるというのは、とても大切なのです。
ネットで「カロリーメイトだけで生きていきるか」と検索したら、面白かったです。
本当にやってみた人がいるらしいです。

熱中症の前兆としてあまり知られていないのが、
筋肉のけいれん、血圧の低下、脈が早くなる、です。

熱中症で失われるミネラルには、塩分であるナトリウムのほかに、
カルシウム、マグネシウム、カリウムがあります。
カルシウムが多い食品は、牛乳、ヨーグルト、小魚などです。
マグネシウムは、豆類、ナッツ類、海草類に豊富です。
カリウムは果物、ドライフルーツ、芋類、ほうれん草に多く含まれています。
これらをサプリなどで過剰に摂取すると、
体内でバランスを崩してしまうので、注意が必要です。
ポカリと経口保水液OS-1にはこれらがバランスよく入っているそうです。

夏バテにはビタミンB群が効く、と日刊ゲンダイに書いてあったらしい。
ビタミンBは自律神経の働きを正常にすると。
ま、ご飯をしっかり食べて、涼しくなるのを待ちましょう。

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