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2015年8月30日日曜日

困った患者 

学校で先生を脅かすような親を、モンスターペアレンツ、略してモンペ
というのは一時流行しましたが、
ここでは、モンスターペイシェントというのが問題になっています。
patient(ペイシェント)は患者です。

こちらのサイト、メドピア、はテレビでも紹介された医師コミュニティーサイト。
https://medpeer.co.jp/press/?p=2148
困った患者の言動
 1位  スタッフへの暴力、暴言
 2位  自己都合で治療を中断する
 3位  処方した薬を正しく使用しない
 4位  無理な要求をする
ここでは、医師の6割が患者に暴言を吐かれ、2割が暴力をうけたと答えているそうです。
私が行っている大きい病院には、どこにでも
「暴力は警察に連絡します」という
小さな張り紙がしてあります。
デザインされた、ちょっとかわいい絵が描いてあるのですが、
診察室以外のどこにでも貼ってあります。
以前からこの張り紙を見るたびに、あれっと思っていたのですが、
深刻な病状の患者さんが多いので、こういうことが、あるのかもしれません。

ほかにも「お医者さんが健康のために積極的に食べているものは」とか、
「良い病院の見分け方」
「延命治療を希望しますか」というアンケート結果が書かれています。
先生でも延命治療を希望する、という人が少なからずいる、
というのは驚きました。

このサイトを運営しているのは医師で、
「一人の医師の疑問は、多くの医師の疑問かもしれない」
というのがコンセプトです。

私の父は、糖尿病から人口透析になったのですが、
本当に困った患者でした。
全く医師のいう事をきかずに、食事療法もせず、好きなだけ水を飲んだりしていたので、
病院を「クビ」になりました。
クビになった理由は、ちゃんと治療してないので、いつ他の患者さんの前で、
大変なことになるかもしれないから、と言われました。
他の患者さんは、ちゃんと治療をしていれば大丈夫と聞いているのに、
どうして、と不安にさせてしまいますよね。

部屋には、飲まなかった薬が大きい袋にいくつもありました。
悪化の全てが自業自得でした。
それでも受け入れてくれる病院があったのですが、
歩いて通える病院から、乗り換えの不便な1時間近くかかる病院になりました。
ここは父が自分で探したのではないので、クビになった病院が紹介してくれたようでした。

後で思ったことは、クビにした病院は、通いで透析をする施設だったので、
ちゃんと治療をしない父の余命が短いと判断した先生が、
入院から看取りまでしてくれる病院を探してくれたのではないか、ということです。
「クビ」なんてひどい感じですが、それでもちゃんと患者のことを考えてのこと
だったのではないかと思うのです。
そんな患者なので、肺に水が溜まったりして、救急で病院で診てもらうこともありました。
その時に搬送された大学病院では「次はうちで診ることはできません」と怒られました。
親族からみても、本当に困った、ひどい患者でした。
こんな最悪の患者を最期まで診てくれた病院の先生は
本当に親切な方だと感謝しています(涙)

関連記事:傲慢(ごうまん)な客・・暴言に困っているのはサービス業も同じです
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/08/blog-post_21.html

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