1918年のスペイン風邪では、5000万人の死者を出したが、
その多くは元気な若者であった。
18~29歳では、200人に一人の死者を出した。
感染者が最も多かった高齢者は、そのほとんどが生き残ったそうです。
その理由は、スペイン風邪にタイプの似たインフルエンザに、
過去に感染した経験があった高齢者たちは、
ある程度の免疫を持っていたためだという。
これと似たことは、2009年の新型インフルエンザH1N1の時にもありました。
ある時期の感染者は、7割が14歳以下だったのです。
この子たちは、この型に似たインフルエンザを経験していなかったため、
この年代に感染者が多かったと考えられます。
この時、60歳以上の患者は0.9%でした。
高齢者の中には、新型インフルエンザにもかかわらず、
免疫を持っている人さえいたそうです。
以前に似たような型が流行していたのでしょう。
でも、予防接種は高齢者が優先でした。
それが子供の感染拡大に拍車をかけたようにも思えます。
スペイン風邪はH1N1で、今流行しているH1N1の先駆けです。
しかしスペイン風邪は、特に強毒性であったよです、
そのメカニズムは解明されていませんが。
そのほか当初多くの死者を出した香港風邪H3N2が今流行しているA型です。
ですからパンデミックが心配されていたH5N1。
今中国で多くの死者を出しているH7N9。
このH5,H7と言う種類は、免疫を持っている人はほとんどいないので、
パンデミックになった場合には多くの犠牲がでてしまうと予想されます。
全く同じ型ではなくても、それに近いインフルエンザの経験があることで、
新型インフルが発生しても、経験のある年代は犠牲者を出しにくいようです。
この経験から、将来のパンデミックでは、
パンデミックが良そうされるインフルエンザに似た型に
感染経験のない年代にワクチンを優先接種する、
という方法が選ばれる可能性があるようです。
しかし、それでも日本は、高齢者を優先的に選ぶのでしょうか。
スペイン風邪の教訓を生かしてほしいものです。
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