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2018年11月19日月曜日

卵馴化

インフルエンザウイルスを卵の中で培養してインフルエンザワクチンを
つくるのですが、その時、卵の中で変異してしまうことを
卵馴化(アダプテーション)といい、
これがワクチンのききを悪くしています。

2013~2014年のシーズンには、流行の代表であるA/Texas/50/2012
ウイルスがワクチンに採用されましたが、
このワクチン製造用ウイルスは、
卵の中での卵馴化による抗原変異が大きく、
これによってワクチンの効果がとても低くなってしまった、
ということです。

それで、卵馴化の少ないウイルスを世界中から探した結果、
A/NewYork/39/2012というウイルスを次のワクチンに使うことになりました。
2014~2015年シーズンは、これで万全のはずでした。
しかし、この年。
ウイルス自体が抗原変異してしまったため、
またしてもワクチンの効果は期待したほどではありませんでした。
このワクチンには、H1N1とB型も含まれいたため、
この型では適合したために効果があった、ということです。
この卵馴化を克服する、新しい製造方法が研究されていて、
近いうちに実用化されるようです。

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