介護の仕事をして仕事をした日が100日目になりました。
思うことは「長生きはするもんじゃない」ということ。
元気で幸せな高齢者もいます。
でも老人ホームにそういう人はいないから。
老人ホームは現代の姥捨て山。
入居する方の中には、アッという間に連れてこられて、
その日からここで暮らすことになった、という人が少なくありません。
本人はまったく納得してない、というケースが多いのです。
毎日泣きながら「帰る帰る」と言って荷物をつめる人。
もちろん帰る所はありません。
ご家族は入居者に挨拶もせず、入居者をおいてさっさと帰っていく、
というのを私も目撃しました。
ひどい話だな、とはじめは思いましたが、
その入居者さんは認知症からの被害妄想がひどくて、
毎日「いじめらてる」「お金をとられた」「なんでこんなことをするの」
と家族に言っていたそうです。
こういう入居者さんには「大丈夫ですよ」っていうと納得してくれます。
根拠もちゃんとした理由もいりません。
妄想内容にことごとく「大丈夫です」って言うと、
「じゃあ、大丈夫なんですね」って言ってくれます。
こういう説得がうまくいくと楽しいです。
お金があれば老後は幸せ、というのも間違い。
脳梗塞などで体に麻痺が残ってしまうと、家での生活は困難です。
家族はその人を施設に入れてしまいます。
お金があれば、毎日訪問介護を使えば介護できないこともない、
と私は思うのですが、体が不自由な人は、
「あれを取ってくれ」「背中がかゆい」「起こしてくれ」
などと1日中何度も何度も言ってきます。
職員でも、うるさいな、と思うほど声をかけてくる人がいます。
トイレって・・・15分前に行ったばっかりじゃない・・・とか。
こういう人は入れられちゃうよね。
これからは100歳がどんどん増えていくそうです。
しかし100歳で家で生活できる人は少なく、
認知症でない人も少ないです。
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