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2019年1月4日金曜日

老人ホームは姥捨て山だよ

介護の仕事をして仕事をした日が100日目になりました。
思うことは「長生きはするもんじゃない」ということ。
元気で幸せな高齢者もいます。
でも老人ホームにそういう人はいないから。

老人ホームは現代の姥捨て山。
入居する方の中には、アッという間に連れてこられて、
その日からここで暮らすことになった、という人が少なくありません。
本人はまったく納得してない、というケースが多いのです。
毎日泣きながら「帰る帰る」と言って荷物をつめる人。
もちろん帰る所はありません。

ご家族は入居者に挨拶もせず、入居者をおいてさっさと帰っていく、
というのを私も目撃しました。
ひどい話だな、とはじめは思いましたが、
その入居者さんは認知症からの被害妄想がひどくて、
毎日「いじめらてる」「お金をとられた」「なんでこんなことをするの」
と家族に言っていたそうです。

こういう入居者さんには「大丈夫ですよ」っていうと納得してくれます。
根拠もちゃんとした理由もいりません。
妄想内容にことごとく「大丈夫です」って言うと、
「じゃあ、大丈夫なんですね」って言ってくれます。
こういう説得がうまくいくと楽しいです。

お金があれば老後は幸せ、というのも間違い。
脳梗塞などで体に麻痺が残ってしまうと、家での生活は困難です。
家族はその人を施設に入れてしまいます。
お金があれば、毎日訪問介護を使えば介護できないこともない、
と私は思うのですが、体が不自由な人は、
「あれを取ってくれ」「背中がかゆい」「起こしてくれ」
などと1日中何度も何度も言ってきます。
職員でも、うるさいな、と思うほど声をかけてくる人がいます。
トイレって・・・15分前に行ったばっかりじゃない・・・とか。
こういう人は入れられちゃうよね。

これからは100歳がどんどん増えていくそうです。
しかし100歳で家で生活できる人は少なく、
認知症でない人も少ないです。

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