そして時には劇症肝炎で死亡してしまうこともあります。
治療はもちろん薬が使われますが、なぜかきちんとしたエビデンスがないとのことです。
劇症化してしまった場合には、人工透析と持続的血液ろ過透析をしますが、
これが功を奏さない場合は、肝移植しかありません。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/104/5/104_991/_pdf
長期間多量の薬を飲んでなる肝障害のほかに、
アレルギー性というものがあります。
肝障害では高熱がでるのが普通ですが、アレルギー性の場合は、熱のほかに、
発疹、皮膚のかゆみ、好酸球増加がみられる。
ほかには代謝性の特異体質のものは診断が難しい。
薬剤性の障害であっても、最近はサプリメントや健康食品での障害が増えていて、
市販薬の場合同様、本人に自覚のない場合も多いので、
問診では、飲んでいる物を全て申告することが必要です。
1997年~2006年の薬剤性肝障害の薬の種類別の割合です。
抗生物質14.3%(126例) 精神薬、神経科用薬10.1%
健康食品10.0% 解熱鎮痛、抗炎症薬9.9%
循環器薬7.5% 漢方薬7.1% 消化器用薬6.1% 一般市販薬5.5%
抗アレルギー薬5.5% 抗がん剤2.6%
薬の強さよりは、飲まれる頻度に比例していると思われます。
一番肝障害をおこしている薬は、やはり抗生物質でした。
発症までの日数は、7日以内が26%、90日以上が16%。
次は2007年から2015年に肝障害(劇症肝炎、肝不全)の
副作用の報告があった医薬品です。
生存できるかどうかの症状です。
たくさんあるので、名前を知っているものを抜粋します。
ここにイレッサという名前があるのですが、これは抗がん剤で、
副作用の間質性肺炎で多くの方がなくなり、裁判になっているので
私も聞いたことがありました。
ロキソニン195人、クラリス127人、クラビット119人、カロナール117人、
ガスター103人でした。
私の知っている高齢の女性が、ある日熱をだしました。
冬だったので、家族は風邪だと思っていたのですが、
高熱がなかなか下がりません、ついには40度近くになり、
救急車を呼びました。
糖尿病で薬をものすごく飲んでいたので、
肝臓を悪くしたということで1か月近く入院していました。
退院後は薬の数が3分の1ほどになっていましたが、元気になりました。
しかし顔つきが変わってしまい、認知症も進んだようでした。
薬を飲まなくても元気に過ごせるんだから、そんなに必要ではない薬も飲んでいた、
ということでしょうか。
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