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2019年11月4日月曜日

水虫の薬で肝障害

水虫の薬ですが、処方される飲み薬「ラシミール」で肝障害がおきています。
塗り薬、それも市販品では重い副作用はないようです。
ちなみに私は水虫ではありません(笑)

皮膚の水虫では、塗り薬がよく使われますが、
爪の水虫では、飲み薬の方が効果的なので、こちらが選択されます。
塗り薬では爪の中に浸透しないので、水虫菌に作用しないのです。

爪水虫とは、白癬菌が爪の中に入り込んでおこります。
爪が分厚くなったり、白くなってボロボロになったりします。
高齢者の方々の爪はほぼ例外なくこんなです。
普通の爪切りで切れるような爪をしている人の方が少ない。
中には、爪甲こうわん症という爪の病気であることもあります。
また、靴の圧迫で爪が厚くなることもあるそうです、これを肥厚爪
(ひこうそう)と読みます。

皮膚の水虫は冬になると自然に治ることもあるようですが、
爪水虫は投薬治療をしないと治りません。
年齢が上がるごとに感染の機会も増え、爪水虫は増加することになります。
感染した人は家族へと感染させていきます。

水虫治療薬ラシミールを飲むことになった場合は、
投薬中の血液検査が義務づけられています。
また絶対にいっしょに飲んではいけない、併用禁忌の薬も多数あります。
水虫の薬というと、軽い感じに思えますが、
結構りっぱな副作用のある薬です。
http://www.sakuhp.or.jp/pharmacy/mizumusi/mizumusi.htm
禁忌の薬などはこちらに書かれています。

ラシミールの肝障害の件数は、いろいろな薬の肝障害の中で一番多くなっています。
2007年から2015年の報告数は340件。
これは劇症肝炎と肝不全なので、重症の報告数です。
血液検査で悪化が認められれば、投薬を中止するので、
そのような場合はこの件数には含まれません。
これらの症状、主に2か月以内に表れることが多いです。
海外でも、日本でも死亡例があります。
強い薬なので、爪水虫には効果がある、ということです。

高齢者施設では、介護職が高齢者をお風呂に入れますが、
その時にサンダルを履いていると、高齢者の水虫がうつってしまいます。
うつった、という人いました。
ちゃんと長靴が用意されている施設もありますが、
私が前に働いていたデイサービスは全員がサンダルでした。
私はそこではレク担当でしたので、セーフ。
お風呂で高齢者を洗ってあげる人は、素手の人が多いのですが、
よく素手で高齢者の足を触ることができるな、と思います。
白癬菌はついたとしても、24時間以内に洗えば感染しにくいと言います。
心配な時はアルコール除菌スプレーを靴やマットにスプレーするといいそうです。

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