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2019年12月2日月曜日

生活不活発病

廃用症候群と言われてきたものです。
最近はこっちの方がマイルドだということでしょうか、このような名前に変わりました。
おもに高齢者がなるのですが、若い人でもなります。
病気や怪我で長期にわたり安静にしすぎると、
体の全ての機能が低下し、動けなくなる、最後は寝たきりになります。

病気のため、安静第一とか無理は禁物、と思い込み動かなくなると、
生活不活発病はすすんでいきます。
病気の診察時に、医師が、どれくらい動いたらいいのかを指導することが大事
ということですが、そんな指導してくれる医師いるのでしょうか?
https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/bf/manual/chapter07.html
こちらのサイトには患者が
どういう動きはしていけないでしょうか?
どういう症状の出現に気をつければいいいでしょうか?
という質問を医師にするように、と書かれています。
骨折や腰痛なら、そういう説明はあるでしょう。

生活不活発病になると、生活不活発病で疲れやすくなる、ということがおこります。
その場合は病気で疲れやすくなっているのではないので、
普段の生活はなるべく普通にするようにします。
しかし無理をするとダウンしてしまうので、
長い時間かかる家事などは、短時間にわけて、複数回でこなすようにすると、
無理なく続けることができます。
これを少量頻回といいます。

生活不活発病は、災害時には、特に多くの人に発症することが知られています。
新潟中越地震で報告されています。
避難所で1日なにもしないで座っていたら、発症するでしょう。
自発的にボランティア活動できない人にも、
簡単な活動に参加するように促すことが必要です。

高齢者施設には、特に病気を持っているわけでもないのに、
体が硬くて、壊れたロボットのようにしか動けない人がいます。
こういう人は認知もなく、医師の診断は生活不活発病、ということになります。
体の機能にもなにも問題がないのに、ものすごくゆっくりではないと動けません。
体を動かさないでいるだけで、こんなになってしまうのか、
と本当に驚かされます。
もうこうなってしまったら、しばらくしたら車椅子、
数年後にはトイレにも行けなくなって、オムツして、ほぼ寝たきりになるでしょう。
昔の日本には、運動する、という概念がありませんでしたから、
今の高齢者で、運動する、体をなるべく動かす、という考えを持っている人は
本当に少ないです。

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