老人の暴言

高齢者施設の老人たちは施設の職員をホテルの従業員とでも思っているようです。私は先日初めてバカと言われました。正確には「ここのあれ(職員)はみんなバカだね」です。このお婆さんはほかの施設を断られてここに来たのでした。職員みんなとても嫌がっています。ホテルは料金を自分で払っているのだから客が傲慢になるのでしょうが、施設の料金の9割は税金です。このお婆さんはたぶん家族にもこんな態度なのでしょう、厄介払いで施設に来ているようです。ここまでひどい人は施設にひとりふたりという感じですが、どこにでもいます。

私がいつも思うことは、高齢者施設に閉じ込められて、それでも生きていたいかな、ということです。閉じ込めると言うと語弊があります、閉じ込めたら虐待ですからね、でも自由に外出できるわけではありません。外に出られるのは通院だけというのが通常です。以前は職員の付き添いがあれば買い物に出ることができる人もいましたが、今はコロナでそれもできなくなりました。付き添いは有料なので、介護の点数が足りなくてダメになる人もいます。お金があれば何でもできるのですが、家族が支払をしている人が多いので、家族が支払いをしぶっている場合もあります。ですから、ほとんどの人は全く外に出られないのです。