抗体依存性感染増強(ADE)は、ワクチンを接種した時におこる現象です。
病気に感染するのを阻止するためにワクチンをうつのですが、
ワクチンをうったために、病気に感染した時に重症化してしまうという
最悪の状態のことをこう呼びます。
ウイルスから体を守るための抗体が、免疫細胞などえのウイルスの感染を促進。
その後ウイルスに感染した免疫細胞が暴走し、症状を重症化させます。
SARS とMERSのウイルスの研究では、できたワクチンをフェレットに接種後、
ウイルスに感染させると、症状が重症化したというのです。
ADEがおこってしまった、ということです。
SARS のワクチンができなかったのは、失敗したから、という話や、
以前きいた話では、流行が収まってしまって需要がなくなったから、
研究が終わってしまいワクチンができなかった、ということでしたが、
実際はADEのでないワクチンができなかった、ということかもしれません。
だったとしたら、怖ろしいことです。
新型コロナウイルスのワクチンはできるのでしょうか。
猫が感染するネココロナウイルスでも、同様の事例が報告されている。
一度ネココロナウイルスに感染した猫が、2度めに感染すると、
重症化する、という報告があるのだ。
そのメカニズムは解明されていません。
ですから新型コロナウイルスのワクチンでは、安全性の検証が必要になります。
アメリカの研究では「Sタンパク質のうち、感染において特に重要な役割を持った
一部の領域をターゲットにしたワクチンを作るべき、そうでないとADEがおこって
しまう可能性がある」と指摘されています。
せっかくワクチンをうったのに、それが原因で重症化してしまったら、
本末転倒で怖ろしいことです。
アメリカではすでにワクチンの人への臨床がはじまっています。
シアトルでは、45人に初めてのワクチンの投与がはじまりました。
彼らには10万円ほどの報酬が与えられます。
1回目は4月8日、2回目は1ヶ月後です。
ワクチンはウイルスの遺伝子コードによって作られているmRNAワクチンです。
mRNAワクチンの副作用では、3人に1人が激痛にさいなまれた、
という報告があるそうです。
日本のワクチンはDNAワクチンという安全性の高いワクチンだということです。
でも一番安全性の高いのは、今までのような生ワクチン。
これは時間がかかるので検討されていないようです。
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